海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

科学であなたを美しく

毎週木曜は英語で科学記事を読む授業だ。このとき学生が内容を理解するには、二段階必要だ。一つは、英語の文から正しく主語述語関係を読み取って日本語に再構成することで、もう一つが、できた日本語の意味をイメージすることだ。で、しばしば一段階目は上手くできているのに、二段階目ができないことがあって、こういうのは国語力が原因の一つだから、そこは私にはなかなか手が出せないなあ、と思うのだ。だけど、もう一つの原因として、科学記事には、確定された事実しか書かれてないと信じている学生がいることにある。実際には新たな観測から生じる議論が書かれている部分も大きいのだが、そこで研究の不備な点を記述したり反論が書かれていたりすると、途端に意味がわからないと言い出すのだな。なので、科学は天下りに正しいことを受け入れるものじゃなくて、あっち行ったりこっち行ったりしながら、考えていることの確かさを少しずつ高めていくものだから、と、一生懸命訴えるのだけど、まあ少しずつしかわかってくれない。教育ってのは辛抱だねえ。

企画会社を経営している中学時代の同級生が訪ねて来てくれて、少し先だが彼女のクライアント先でサイエンスカフェ的なものをやることになった。場所は美容院なので、サイエンスバーバー?とか思ったが、そうではあるまい。美容院なんて縁がないので英語でなんていうかわからない。すると、某氏から「美容院はビューティーサロン」とご教示いただく。そうかじゃあサイエンスビューティーサロンか。。。なんか違うものみたいに聞こえる。