海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

やっぱ上からっしょ

ここ数年薪ストーブ界に旋風を吹き起こしている上面着火を試してみた。焚き火歴45年の私的常識では、火をつける時には、焚きつけを下に置き、少しずつ太い材を上から乗せていくものであって、薪ストーブの着火についても、薪ストーブ屋さんからそうしろと言われていたこともあり、焚きつけを炉内に入れて点火し、一時間かけて薪を太くしていくやり方をずっと続けていたのであるよ。もちろん上面着火と言う方法があると言うのは耳にしていたけれども、あまりにもこれまでの私の常識と違っていたから、軽くスルーしていたのであるな。ところがこの春の薪ストーブイベントで、お店の人が突然上面着火押しになっていたのだ。ということで、こちらも感化されたわけ。で、上面着火の方法だが、まず一番最初に、安定燃焼した時にくべるような太い薪をまず置く。そして、その上に少しずつ細くした薪を積み上げていって、炉内を薪で埋め尽くすような形にするのである。そして一番上に焚きつけ用の細かったり薄かったりする材を配置して、そこに直接火をつけるわけ。すると火は少しずつ下に降りてきて、最終的に太い薪にまで火が回ると言うのである。つうことで半信半疑でやってみたらば、最初、点火に失敗して消えてしまったけれども、そこで焚きつけを追加投入して再度火をつけたら、あとはどんどん炎は燃え広がって、結局その後何もしないでも最後の薪にまで火が回ったのだ。旧来のやり方だと、安定燃焼するまでは5−10分置きに薪を足し続けなきゃならないところ、上面着火だと一度火が回ったらもう何もしなくていいの。こりゃあらくちん。さらに、焚きつけ材や中間段階の薪の消費量も激減。旧来の半分程度で安定燃焼までもっていけるじゃん。めっちゃ省エネ。かつ煙もほとんどでないのよ。これ多分、最初から炎が上部にあって煙突を早くに温めることができることと、材を炎であぶることがないから不完全燃焼が起きにくいこと、下部の材からでる煙が上部の炎で燃焼されることで、燃費が良くなっているものと思われる。いや、これすごいので、もうずっとこのやり方ですよ。上面着火最高。