海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

言行一致

今日も朝は実験して、できた個体をS宮さんのところに送り、補充のギンメッキをとってきて11時。ギリギリ出発時間に間に合った。今日はたまねぎ島にS田さんのお宅を訪ねるのである。私の目論見は同輩薪ストーバーであるところの彼の持つ斧を使わせてもらうこと。ウチの斧はちょっと軽めで最近手に入るようなねじくれた丸太には少々非力なので、新しいのを一本ほしいなと思ってたのである。けど、斧は決して安くない。試し割りとかしてから買いたいじゃん。で、ヨメサンもついてくるのだけどヨメサンの目論見はS田さん家の畑と山のある暮しを見せてもらうこと。彼女の仕事の糧になろうかという狙いだな。つうことで14時に着くことを狙って、11時に出れば渋滞してても島で一時間くらいお昼食べる時間をとれようかという計画だな。ところが10連休をなめとった。結局三時間かかって、お昼も道の駅で残っていた赤飯買って走りながら食べたという。で、14時過ぎに到着して、早速色々見せてもらう。なんと電動薪割り機があった。手動のもあった。しかも材の量も半端なくある。これ5年は持つぞ。負けた。。。いいなあ空間に余裕のある生活って。それから畑を見せてもらい、図々しいヨメサンが本領発揮でいろいろもらってしまう。ノウサギの糞とかキジの鳴き声とかあって、すげえ羨ましい農村生活だ。いや、私、生態学ってのは私たちの生活の見直しを迫って来ることに意義のある学問だと思っていて、そういうことを述べ立てている生態学者は、その自分の生活のありようが問われるべきだと思っているのよね。だからこそ、私も畑で野菜を育てるし冬の暖房は薪でやるしムダな消費は極力避けるようにしているわけだけれども、このラインにおいてはS田さんに完敗である。ってか生態学会の中でもっとも尊敬すべき人はS田さんだと思う。私も彼の足下くらいまでは到達したい。で、最近買ったという「田んぼ」も見せてもらったのだけど、30年たった放棄田らしい。ここです、といわれて見せてもらったところはただの薮。30年も経てば木も生えてくるわけど、ここをS田さんは田んぼに戻そうと思っているとのこと。すごい。すごすぎる。つうことで、斧も使わせてもらう。このフィスカースはなかなか良い斧だということがわかった。安いし購入を検討しよう。と、ヨメサン共々感動して帰ってくるのだけど、帰りも高速は大渋滞だ。とりあえず海沿いのいけす魚屋でタイを一匹求めてそこで半分刺し身にして食べ、残りはお土産にして、ちりちりと島の最北端に向かう。西側を走ったので夕日がキレイだとヨメサン談。で、やっとついたら1930。そこからノロノロになり、やっと橋を渡り終わったのが2100過ぎ。垂水を越えるとあとは止まることはなかったけれど、スピードもあまり出ず帰宅は2210。道中は大変だったけれど、大変有意義な一日であった。どうでも良いけど、たまねぎ島の食料自給率は110%ほどらしい。来るべき日本経済崩壊とそれに伴う食料供給難の時代には、2つの橋を落として島は鎖国すべきであろうと思った。