海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

年内終了

年内の講義が終わったヒャッホー。最後は3回生の5人の授業で、今日は2人に発表してもらうはずだったのに、時間になっても誰も来ない。Zoomすっぽかしまくってるオレがあまり強くは言えないのだけどそれでもこれはあんまりである。で、10分くらいしてやっと1人現れたのだけど、これでは授業にならないので、他の人が来るのを待っているとやっと30分ごろにあと2人来る。ので、ちょっと説教。少人数なのでこれは授業ではあるけれども同時にある種のコミュニティーみたいなものなので、欠席されると成り立たないんだよ、という話をする。メンバーはコミュニティーを成立させるために労力をはらわなきゃいけないんだよ、という話。この話の本質はなかなか伝わらないかもな、と思いつつ。単に怒られた、としか受け止めてくれないかもな、と思いつつ。終わってタブチさんと年明けのオンライン講座の打ち合わせ。昨日も会ってて、そこで大枠決めてたからスムーズに進む。夜、某和文誌の臨時の副編みたいな事をしているお仕事。いろいろコメントをまとめて著者に投げて、これもほぼ終わりだ。つうことで、昨日勝Pさんから受け取った「でたらめの科学: サイコロから量子コンピューターまで」を読んだ。乱数がいかに大事でどうやって作るか、という話。今年初めにスキーに行った時に、これにまつわる話をいろいろ聞かせてもらっていて、その後記事が出たので、そうかその取材をされてたんだなと思ってたら、そのあと本にしようということになって、もう出版にこぎ着けたらしい。すごいペース。で、スキーの時、物理乱数と擬似乱数の違いについて話していて、勝Pさんが物理乱数には周期性がないなど優れた特徴があることになっている、と言われたので、でも、それって本当なんですか?観測できていないだけでは?みたいな混ぜっ返しをしてみたことを思い出した。まあそんなの不可知論だ。でもじゃあ擬似乱数が原理的に構成的に作られているからといって、それが事実上不可知なら問題ないのでは?と、思ったりした。そういうことが書いてある本。で、勝Pさんは記者なのでそれだけにとどまらず社会への乱数の実装とか広くいろんなところに目配りされて書かれていたので、面白く読めた。内容も平易に書かれていて、訴求力もあると思う。ちなみに、一緒にスキーに行った上の子が、私が持って帰って食卓に置いておいたこの本を「面白そうな本だな」とひょいと取りあげて、著者を見て「勝Pさんだ!」とビックリしていてそれにウケた。