海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

逆張り

来週末開かれる日本の高等教育を支える国家的大事業の関連で大学に。国家のイヌではないところのオレとしてはこの事業にはあまりかかわってこなかったところ、ほら今年は学部長だからさ、お役目っての。ちっ。つうことで車でお出かけ。まあせっかくなので、いろいろと雑用を片づけていると、卒論生が現れる。なんでオレがここにいるって知ってんねん。で、お役目が終わって急いで帰宅。これ関西も緊急事態宣言が出されそうな勢いで、それは至極当然のことだと思うけど、と、いうことはレイトショーとかできなくなるはずで、それはヤバいので今のうちにかかってる作品見ておかなくちゃ、ということでヨメサンとシネコン。「ワンダーウーマン1984」。ドラえもんの3巻あたりにあったよねこんなエピソード、という話(←ありません)。I have learnt how to flyという話でもある。いや、意図的なのかわからないけど、もうセンスださださで、1984が舞台って事はわざとやってるんだろうと思うんだけど、恥部をグリグリされるのもうやめてー、というのは私の世代的なものなのだろうか。アクション映画としてのテンポも悪いし、透明の戦闘機で花火の中を通り抜けるところのムリクリ感とかすごいのね。いやロマンティックかもしれんけど、長いよ。何だろうなあこの感じ、って思って、そうだこれは最新の「チャーリーズ・エンジェル」をヨメサンがスカパで見ていて、それをこちらも横目でチラチラやってた時に感じたものと似ている。あのなんか妙なゆるださな雰囲気だ。なぜこれが許されるんだ、とか思うのだけど、まあお話を見ているうちに、そうかこれはアクション映画じゃないんだなあ、ということに気がつく。いや、驚くほどアクションシーンは少ないし、そこはクライマックスですらない。で、お話で描かれているものは、現代に通じる普遍的なものであって、ああこれはこれで映画作品として面白いじゃないか、と思ったわけ。やっぱワシントンで議会に大衆が乱入したというニュースを朝に聞いた日の夜にこの映画の町の荒廃のシーンを見ると、がつんと来るわね。ということで、うんこれ悪くないよ。と、ヨメサンに言ってみたのだけど、1ミリも理解してもらえなかった。ところで、緊急事態宣言が出る前に焦ってシネコンにいったわけだけど、お客さんは私ら夫婦だけしかいなかった。人生で二度目の映画館独占体験である。やめられん。しばらくできないけど。