海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ドレスコード

式漬けの二日目は大学の100周年記念式典だそうで。つまり定例の式じゃなくて今年限りのもので、よりによってオレが学部長の時に100年にならなくたって、と不幸を嘆くわけだよ。で、さらに辛いのは、今日は略礼服で来い、と釘を刺されていること。略礼服ってなんですか?状態の私なので、事務に聞いてみる。黒のスーツに白いネクタイにしろとのことなので、それは結婚式にでるつもりで行けばいいんだな、と了解する。アーシカシイヤダイヤダ。ので、車に一式積んで研究室に運び込み。式の始まるギリギリまで着替えずにいて最小限の装着時間にすることに。で、式の間はとにかく忍耐。小一時間ほど心を空にする修業だと思うことにする。で、その後植樹があるらしくそれを見させられて、11時半頃午前中は終る。で、今日はこれで許してもらえなくて、午後もあるのですよ。とはいえ2時間強時間があるので、とりあえず着替えて一息。そうしていると、某先生が部屋に入ってきて見とがめられる。どうでもいいのだけど、今日は大勢の人から「スーツ姿は初めて見た」とか「誰かと思った」とか「結構にあってますね」言われて、そのまま「はあそうですか」とか答えてたんだけど、後から考えてみると、あれひょっとしてみんなイヤミ?まあだとしても私はそういうの気にならないタイプなので。で、午後。なんか去年の卒業生を集めて1年越しの卒業式典をやるのだそうで、1割の卒業生がやってくる。私は学部長だから壇上に座らされるのだが、これ本当は去年の学部長の仕事では?とかしょうもないことを思っちゃうのよ。それはともかくこういうのは珍しいらしく、マスコミも複数入っていて、NHKでニュースになってたらしい。見てみると、私は足の先だけ写っていた。式が終わって、なんか卒業生の講演会を聞かせられる。俳句の人でテレビに出ている人らしい。そういわれれば、最近車で通勤しているときにテレビをつけてることがあるんだけど、なんか芸能人が俳句作って論評される番組やってるなあということを思い出す。ひょっとしてあの人?と思うけど、確信が持てない(後で調べてそうらしいということがわかった)。ともかく話を聞いていると、それなりに面白かった。自分らしさがテーマの話で、「テレビに出るときは着物を来ているけど、あれは俳人というキャラを演じるために言われて来ているだけで、本当は着物なんて持ってないし」とかおっしゃる。確かに今日の服装は普通の洋服で普段着っぽいものを来ておられる。あー、そうそう、自分らしさって大事だよねー、オレもこの略礼服を今すぐにでも脱ぎ捨てたいよ、って思った。いやウソです。別に自分らしさなんて大事だとは思わんけど略礼服は脱ぎたい。