海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

オトナになった

ヨメサンの若い時の友人が去年和食の店を開いたと聞いて、一度行かなきゃとずっと言っていたのにこのコロナ禍だ。なかなか機会がなかったところ、やっとチャンスを得てヨメサンと行ってきた。新町六角を東に入って少し北に上がったところだ。若い時には、ヨメサンが捕まえてきたスッポンを料理してもらったことがあって、私の人生でも一二を争う旨かった食い物であったので、その彼がついにお店を持ったわけだから、もう行くわね。で、細い路地を通ってお店に。いやこれ知り合いとかじゃなかったら怖くて絶対入れないところだけど、まあオレもオトナになったので、こういう店を知るようになったのだねえ。で、そもそも合うのも10年近くぶりで、お客さんはウチ2人だけだったので、存分に旧交を暖めあって、たらふく旨い物食わしてもらってご機嫌で帰ってくる。お大名だからタクシーよ。っていうか、友人と知りあったのは私が30代になった頃で向こうが20代後半。もう子どもじゃないけど、でも、まだ自分の人生がこの先どうなるかまったくわからなかった頃だ。それが20年を経て、向こうはお店の主になり、ヨメサンは議員になって、私も本を書いたりして、それなりに何かを達成してきているわけで、なんか感慨深い。この感覚って、例えば中高の同級生とか、研究室で一緒だった人とかと会った時とはまたちょっと違うものだな、と思った。なんていうのか、いわゆる青年期っていうのを思い出せたからかなあ。っていうか、オレにもあったんだなそういう時期が。