海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

近い先の話

今日は「ばら色の京都 あま色の東京: 『暮しの手帖』新編集長、大いにあわてる」を読んだ。タイトル通り、「暮しの手帖」の編集長(今はもう変わったので、前編集長だが)の京都に家族を置いた東京での単身赴任生活にまつわるエッセイ集。著者は私より10歳年上で、かつこの本に書かれていることは5年ほど前からの話なので、生活にまつわる話、特に年取ってきたこととか親との関係の話とか身につまされることが多かった。でも生きる喜びってのはこういうなんでもない(ように見えるがきっと本当は全然何でもないことはないのだろうと思うけど)暮しの中にこそあるんだろうな、と思った。「暮しの手帖」は子どもの頃に祖母の家にあって読んでいたような記憶があるのだが、あの記憶は本当だろうか。これが正しくなくても、私も人生のどこかの時期に定期的に読んでいたことは多分確かだと思う。で、そのときの感覚を、この本を読んで思い出せた。ちょっと忘れていた感覚。