海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

持ちネタ増

隣の隣の市の環境博で子ども向けワークショップ。去年もやろうとしたのだけど、コロナ禍で人と人との距離が小さくなりかねないワークショップはやばいかも、と、クイズ形式の講演会になったやつのリベンジだ。1年半の経験を踏まえ、少人数であればワークショップも対面でできるだろうという見通しで、1回5組のセッションを2回行う趣向で、内容としてはクモの網張りを糸巻きころころしながら糸を置いていくことで再現する、というもの。で、アイデアとしてはあったものの、実際にやったことがあるわけではないので、担当の市役所の方々と一度リハーサルまで行って準備万端整えたのである。ところが無能で邪悪な政府のせいで緊急事態宣言である。市主催の行事で緊急事態宣言下で普通に行うなんてあり得ないのでオンライン開催になったわけだな。最初は私一人で配信しろということを言われたのだけど、さすがにワークショップで作業しながらその様子を写すのは厳しいので役所の人にも手伝ってもらって進めることになったわけ。それにしても世間はすっかり緩んでいるようで、やらないの?とか言われたらしいが、世間が狂気に侵されているからといってそこに身を委ねていいものではないのはいうまでもない。ということで、事前準備がさらに必要なので10時開催のところ9時に現地入りして、機材のチェックや段取りの打ち合わせ。大きな部屋に長机並べて、カメラと端末2つとウェブ会議システムらしき円形マイク三台とスピーカーが用意されていた。さすが設備がしっかりしてるぜ。一応念のため自分のマイクも持って行ってたのだけど、これ必要なかったな。で、最初講演を20分やって30分網づくりを実演しながら参加者にもネットの向こうでやってもらって、という段取りでいくことに。と、台風の影響か風が強くなってきて、「警報が出なくて良かったですよ。もし警報が出たら、この会場も閉鎖になるのでワークショップが中止になるところでした」みたいな話を聞く。ほへー、もしそうだったらどれだけ呪われてたことか。で、時間が来て5組の参加者もつながったので、開始。すると5分ほどで、「警報が出た」という声が聞こえてきて、マジか、となるも既に始まったものは止められないので、そのまま粛々やる。小学校低学年の子らで、ちゃんとできるかなあ、と若干不安だったのだけど話の食いつきも良く、網はりの手順もちゃんと理解してもらえて見事にみんな完成して、その後の質問もバンバンと出て来て、時間切れですべてに答えられなかったくらいで、これはもう大成功といって良い。素晴らしい。で、もし対面の時の会場だったら、警報が出た段階で2回目のセッションは中止になってたはずだけど、今日の会場はやってもいいらしいので、2回目のセッションに突入。なんだい呪われてるのかと思ったら逆に運が良かったのか。万事塞翁が馬。で、このセッションだけど、こっちはさっきと打って変わって参加者がおとなしい。1回の参加人数が少ないので、たまたまそういうタイプが集まっちゃうことがあるんだなあ。これがもう少し人数が多いと絶対誰か一人は賑やかな人が混じっているのだけどね。ともかく、こういう時のオンライン講座って異様に焦るので、ついつい声を張り上げて早口になっちゃって悪循環。で、網張り実演でも、ついてこれない子が現れて、一人が途中で投げちゃって完成させられなかったという。で、オンラインだからフォローのしようもなくかわいそうだったかも。で、質問もなし。同じ内容なのに1回目と2回目でこんなに違うのか、と、やってるほうとしてはけっこう衝撃。この経験は、次の改善に生かしたいところである。まあでも、これでこのネタがちゃんと実行可能なものであって、時間もこれくらいかかるものだということがわかったのは収穫である。ということで、夏の講演ラッシュも今日で折り返し。あとは新しい取り組みはあまりないので、粛々とこなせば問題ないであろうという。つうことで、乗り切りが見えてきた。