海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

I hope my legs don't break

こんな状況で、私みたいに極めて慎重に振る舞っていても、リスクを取っても人と会ってご飯を食べたいシチュエーションってあるわけ。で、そういうのはみんなにあると思うから、個々人の判断でそうすれば良いと思うのね。ただ、そのためには日頃から必要のない活動は自制すべきであって、そこで生じた余力をどうしても、というときに使う、ってそういうことだと思うのね。で、今日は私にとって、そんな余力を使う日。ということで、朝から身繕いしていそいそ大学に行き、気もそぞろで雑用を片付け、じゃあと坂を降りて、歩いて通ってた時は「ここ豪華だよなあ」と思いながら前を通っていたイタリアンへ。この店は入り口が2箇所あって、私が入って検温されている時に向こうの入り口から先方が現れ、あ、と思ってペコリと挨拶。うわー、夢のようである。20年前、長崎でしょんぼりスカパ見てたオレのことを思えば、人生って色々あるよなあ、ってほんと感心する。ということで、美味しくイタリアンを食べて3時間ほど楽しくおしゃべり。一応、説明しておくけど、仕事につながる可能性を探るお話だったのよ。っていうか、よく考えたら、新しく人と親しくなるのって、コロナ禍になって以来初めてではないか?日頃から、人はソーシャルに過ぎる、とか嘯いている私だけど、そんな人であっても、やはり良い出会いは嬉しいのであるよ。何事もバランス。っていうか、想像以上に人柄の素敵な方だった。まあそれにしても、ここ5年ほど、自分の活動の場を意図的に少し広げて、慣れ親しんだ研究の世界から、一般向け普及系仕事に取り組んできてたわけだけど、やっぱりその中では「オレにできるんだろうか?」っていう不安がいつもあるのね。で、実際、ミスもいくつもやらかしていて、身の縮こまる思いをいっぱいしているわけだけど、それでも、仕事を頼まれる以上は受けて、できるだけ良いものにしよう、と努めてきたわけ。で、今日はその一つの結果みたいなもんだと思うのね。そういう自分の仕事を評価してもらえたからってことだからね。そういう意味でもうれしい。夢心地で帰ってきて、ああもうオレ今日は仕事になりません。