海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

世界で一番くわしい人

2年前に呼ばれて参加した子ども向け環境イベントが今年もあるのでコメンテーターとして参加。「多摩川子どもシンポジウムin世田谷2022」というやつである。実は去年も頼まれてたのだけど、スケジュールがすり合わせられなくて不参加だったので、2年ぶりだ。前回はちゃんと東京まで出かけたのだけど、今回はもちろんオンライン参加だ。って言うかイベント自体がオンライン開催なのね。このイベント、生き物と触れあう活動をしている子供たちがその内容を発表しあう、というやつで、1つ1つに大人がコメントをつけていくというわけなのね。で、2年前に私が話したことを聞いてくれていた子が、ギンメッキゴミグモのことについて発表するっていう。もうそりゃそこにコメントつける人としては80億近くいる人類の中でもっとも適切な人物が私なのであるから、極めて貴重な体験になることは間違いない。それが重要かどうかは置いておく。世界でもっとも適した人物にコメントをもらえるというのがレアだ、ということが言いたい。つうことで、色々言う。しかし前回対面で参加して今回オンラインで、ということなのだけど、やっぱ聞く側に立ってもオンラインにはメリットがあるわね。対面の場合、聞いた内容について何か思いついても、即座にそのことを口にできるわけじゃないし、じゃあ質問時間に、っていっても、話が別のほうに流れちゃったりするわけだけど、オンラインだと、とりあえずすぐにチャットに書き込めばいいわけよね。それで発表の邪魔になるわけじゃないんだし。で、そこで他の人との会話が始まったりしてね。で、もう一つ感じたのは、前回より子どもが発話しやすそうな印象を受けたのね。いやこれ大学の授業でも感じてることなんだけど、対面に存在する物理的な圧力から開放されることが発話を促す効果って、少なくとも一部の人には確実に存在すると思うよ。で、生き物好き、ってのはその一部の人である可能性が高いんじゃないのかしらね、という。つうわけで、けっこう面白かった。ちなみに保坂世田谷区長も参加されていて、発表が終わるまでずっと聞いておられたので感心した。首長って、最初あいさつだけしたらそそくさと立ち去る人が多いと思ってたけど、少なくとも保坂さんは違うんだな。良い首長だな。