海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

スッパマン

大学の学生や教職員にコロナ陽性者が出ると学部長に連絡が来るわけで、ここのところ毎日のように知らせが来て、すっかり慣れてしまっていたわけだが、昨日のはちょっと違った。なんせ一昨日の学部長の出る会議の出席者の一人が陽性だと分かったという話なのである。そう言われれば、なんか遠くのほうでいやな咳の音が聞こえてくるけど、不躾だからじろじろ見るわけにも行かないしなあ、と思ってたのだ。ついに来たか。で、今日は大学の保護者会の総会というのが対面であって、土曜日だけど学部長だから出席しなきゃいけないことになっている。まあ保護者会というやつ、本来なら、この間何度もパーティーとか地方周りとか学部長として参加しなきゃならなかったはずのものが、コロナ禍のおかげでほとんど無くなって、そういうのが苦手な私にはほんと助かっていたので、まあ総会くらいなら座っているだけですむから、仕方ないか、と思っていたところにこれだ。で、昨日陽性が判明したということは、一昨日の学部長の出る会議の時には感染力を持っていたと考えられ、オミクロン株の潜伏期間が短いことを考えると、もし一昨日他の人が感染していたら、その人は今日には感染力を持っていてもおかしくない、と考えられるわけ。なので、昨日の夜に一応「こういう状況で対面の保護者会とかやって大丈夫なんでしょうか?」というメールを執行部に投げておいたのである。で、何の反応もないし、仕方ないから出かけなければならない。これで誰かに感染させてもオレのせいではないわな。言うべきこと言ったし。で、会議は10時開始の所、どうせなら早めに行って静かな大学で少し仕事でもすればいいや、と7時半に起きて8時前に出発。大学に着いて、メールを見たらば「この状況なので総会への学部長の出席は見合わせを」という連絡が入っていた。わあ、これは合理的な判断!で、一時間黙って座ってる必要もないよ!と嬉しくなったのだけど、よく考えてみたらば、いつもなら10時着で良いなら8時40分くらいにウチを出るのが通例なのであって、早めに行って一仕事しよう、なんて柄にもないこと考えなければ、そもそも出かける必要もなかったじゃんかよ!!!ということで、嬉しいんだか悔しいんだか良くわからない気持になって帰ってくる。まだ10時にもなってないよ。で、だ、ヨメサンが私をいやがるわけですよ。そりゃそうだ。今日のオレは人生で一番コロナ感染の可能性の高い状態にあるわけだ。これまで知っている人に陽性者は何人もいるが、感染力のある人と同席していたことが判明したのは初めてなわけだ。で、ヨメサンは無料PCR検査に行ってこい、という。ウチの町の無料PCR検査は閑古鳥が鳴いていて、特に予約が無くてもフラッといって調べてもらえるのだそうな。で、陽性者と同席していたと言っても、広い会議室なので距離はそれなりにあり、部屋も一応換気されていて、マスクは当然つけていたわけなので私が濃厚接触者である可能性はなく、当然まだ何の症状もないわけだから無料検査の対象者の要件を満たしているわけね。ただ問題は一昨日感染したのであれば、今日の段階で感染力を持っている可能性もあるけど、まだたいして増殖してなくて、感染していても検査に引っかからない可能性もあることだ。だから、検査結果の確実度を高めるために、12時半までやってる時間のギリギリまで待って駅前の会場に。唾液検査なので、何度も何度もつばをためては容器に入れるのだけど、そのブースの壁にはレモンの写真とか貼ってあって、ギャグかよ、と思う。これ見て唾液が出てくるって人、ほんとにいるの?ということで、帰ってくると、今度はヨメサンが「念のためお前は二階で隔離だ」という。まあもっともである。慎重にするに越した事はないので、寝室にこもって音楽聞きながら仕事。まあ、マジな隔離じゃないから、時々は下に降りてきたり、外に出たりもしたけどね。一応ごはんは別々に食べた。