海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

オンラインがお好きでしょ

普通の教授になったので、学部長の特権(というかせめてもの恩恵)で授業ノルマを減らしてもらっていたところが以前のものに戻ったのである。すなわち立ち講義が前後期ともに2コマずつあるわけ。で、この2年間の経験で、立ち講義はオンデマンドに限るということがわかったので2コマともそれで行くことにして、この2ヶ月死ぬ思いをしたのだな。いや教育効果の点でオンデマンドは優れており、授業運営でも効率的だ。動画を見せて、必要な人は掲示板でコメントとか質問書いてね、ってやれば、けっこうな人が書いてくれるからそれに応えて、そのやり取りを全員に開放しておけば、アクチブラーニングを強いるみたいな矛盾を抱え込まなくても済む。まあそうやってもやり取りに興味を示さない学生は出てくるのだけど、それは対面でやってても同じこと。教室で座っている学生のいったい何割にこちらの言葉が届いているというのか。それに比べると、聞きたい時に聞けるオンデマンド動画の方がよっぽど届くわな。で、聞きたいと思わない人はほっとけばいいんだ。大人だろ。で、成績評価はLMSの小テストで行えば採点も何もかも自動なので、受講生数が爆発してもちょっとやそっとじゃ圧倒されないわけで、ここの学生のように生き物の事に触れる機会がほとんどない学生にできるだけ多くリーチしたいこちらとしては、受講生数をコントロールする必要がなくなるのは大変ありがたいわけ。というわけで、これまで自分の学部の人しか受けられなかった私の科目をすべての学部の学生に開放してみたら、おそらくオンデマンドであることも相まって見事に受講生数爆発である。1つの科目は対面時はせいぜい80人くらいだったところが、200人を越えてきて、去年も続けていたもう1つの科目は60人ほどだったところが300越えですよ。で、実はこの科目、大学の基準では去年の受講生数的に対面でやるべきところをわがまま言ってオンデマンドにした科目。つまりその判断が大当たりしたわけ。で、さっきも書いたけどオンデマンドなので何人受講しても平気なの。はははのは。っていうか、こんなに爆発しているのは、オンデマンドなので時間割の縛りがないというのも大きかろうと思うね。ともかく、この科目、受講できるのは3回生以上なので、これが300人を越えているということは、全学の3回生以上のうち1割が受講するということね。そう考えるとすごいよね。