海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

残念なんかじゃないの

「もえる!いきもののりくつ」が発売になりました。パチパチ。2020年度に京都新聞に週一で連載していた(自分で言うのもなんだが)人気のいきものコラムと、その後ミシマガで公開した同じ内容のコラムに書き下ろしを加えて81のエッセイにしたものです。ちなみに、なんで「りくつ」かというと、人間からは一見奇妙に見えるようないきものの生態にもちゃんと合理性が存在するのだ、ということを「りくつがとおっている」という言葉で言い換えてるからだな。なんつうか、いきもののことを、自分と違うからといってさげすむようなトーンで扱うのってイヤじゃん?そういう雰囲気に抗いたいじゃん?っていう気持の表れね。で、1つの話は、最近の動物の行動研究の成果を核にして、それを人間の話のマクラとオチで挟むという形式で書かれているのが基本。新聞に載ってた話は1話2ページ、ミシマガと書き下ろしは3ページと、それぞれの話は短くて簡単に読めます。しかし短い中でも行動研究紹介の部分は情報てんこ盛り。これでもかとネタを詰め込んでいるので面白いよ。軽妙なマクラとオチがついているので、笑える話になっているのだけど、コアな部分はガチで典拠論文もQRコードにしてアクセス可能になっているという。DOIって素晴らしい。ということで、皆さん是非買って、いきものの生態にビックリしつつエッセイに笑ってください。よろしくお願いいたします。