海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

再結成

例年この時期は、高校の同級生がやっている子ども向け生き物シンポジウムに顔を出してにぎやかしをやっている。で、今年は3年ぶりに対面でできるというので、研究費も余っているので二子玉川まで久々に出向こうと思ったわけだな。それが明日だ。とか言っていると、それとは全然別件だがやはり高校の同窓会の東京の集まりというのが定期的に講演会をやっているらしく、私にしゃべれという話が来たのである。聞くと講演はZoomなので東京でも問題ない、という話なのだが、いやでもオレの今日は明日に備えて東京に移動するのでありますが、そうするとZoomの接続場所が困りますねえ、というと、世話人の方が、じゃあウチに来ればできますから、ということに相成る。つうことで、予定の本命は明日なのだけど、今日は朝から移動。新幹線人がいっぱいで、なんか大声でしゃべってる若者の集団とかいて、最近は感染者数も減少傾向とはいえ、やっぱちょっと不安。まあやむないリスクなんだが、あの去年一昨年の静かな新幹線がオレは好きだな。静かなのは良いよ。で、予定通り新宿に12時について、そこから1駅歩いてラーメンで腹ごしらえして世話人のお家に。まずは機材のセッティング。オレMacbookだけじゃなくてマイクもカメラも持参したからね。映りと声は大事でしょ。で、講演。今回は新刊からネタをとった話。本が本だけに小ネタ集みたいなものである。下手すると散漫になりかねないので、一応前振りで動物行動学とは、みたいなことをひとくさりやってから話す。準備したものの8割話せたのだが、やはり、若干とりとめもない感があったかもしれない。話の切り替え部分で、喋ってる当人が当惑してるってのはどうよ。ということで、この本の話をするにあたって、小ネタ集の枠組みは変えられないにしろ、もう少し全体を貫くストーリーを工夫すべきである、というのを今回の教訓としたい。で、質疑応答。講演の最後に、いきものにもっと譲ってやろうよ、ということを熱く主張したのであるが、今回の聴衆は、年齢層が高かったのである。同窓会って言ってそんな講演に来るのは引退世代であることは、ちょっと考えればわかることだけれども、こちらの想定以上に高かった。なんせ次回の演者を除けば50人ほどの参加者のうち私が一番若いくらいなのである。で、その世代だと性比も歪むわけで、高齢男性が多いわけね。で、そういう人たちに、人間ちょっとやり過ぎたんで反省が必要、とかいうと、一定の確率で自分の人生否定されたと思って反発する人が現れるわけだな。質問の一発目がそれだった。まあ、こちらも学者なので自分の話がオーディエンスにとって聞き触りが良いかどうかなんて気にしないんでね。っていうか、こういう話をするのは学者の務めだからな。で、それ以降はそういう反発もなく、割と盛り上がった質疑応答だった。さすがは進学校の同窓会である。17時頃に終わり、ちょっとホッとして代々木まで歩いて移動。今夜はこの旅の真の本命である、O岡センセとA生さんとの飲み会。帰ってきた三○カである。こんな私に付き合ってくれるお二人には感謝感謝。古巣の事情とか聞いたりO岡さんのマルハの話とか聞いてチョー楽しかった。O岡センセに選んでもらったワインも美味しくってついつい飲み過ごし、2時間でボトル一本近く飲んだんじゃなかろうか。それでもへばらないのはさすがビオワイン。で、2次会にも行って21時半頃まで。三○カ飲み会なら本当はもっと遅くまで行くべきところだけど、今日は私の宿が多摩川を越えた溝ノ口なので、過ごさないようにここで終わるのがオトナというもの。が、だ。そこから小田急に乗って登戸で南武線に乗り換えるべきところ、フッと気を失って目が覚めたら電車は登戸をでるところ。乗り過ごした!!やったぜオレ!ちょっとだけ楽しかったことを告白します。いやー、なんか飲みすぎて電車乗り過ごすのって、ちょっと楽しいよね?そうだよね?つうことで回り道にはなったけれど、無事溝ノ口メッツにたどりつく。小腹が空いたので、松屋で牛丼小とか食べてやんのオレ。