海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

大傑作

二夜連続でシネコン。「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」。過去より今、という話。いや、あの予告編を見せられたら、まともなセンスの持ち主なら、頭の中の封印部屋にこの作品を入れて鍵をかけておくのが普通であって、私も御多分に漏れなかったわけだが、なんだか漏れ伝わっている映画好きの反応を眺めるに、一様に評判が良い。ひょっとしてあのどうしようもないように見える予告編は、この映画が普通に宣伝しては誰の興味も引けないことがわかっている配給会社の人が、この良作を埋もれさせるのはあまりに惜しいと考えて闇雲に作ったものの可能性がある。世の中にはごく稀にそういう作品があるものだ。で、もしそうだったら、それは意気に感じてやるのがムービーゴーアーの矜持であろう。つうわけで、良作であることにかなりの確信を持ってヨメサンも誘って出かけたわけだ。そしたら大成功。とってもよく出来ている高質の娯楽映画だった。よく考えられた脚本で広げた伏線はすべて気持ちよく回収され、ちょっとキャラクターの心情の動きに涙なんか出てきちゃったり。あと、ぬまがささんも書いてたけど、途中の動物七変化の脱出シーンの視覚的喜びよ。いやー、クリスパインの最高傑作ではないかこれ?ミシェルロドリゲスの腕の太さも見どころ。面白かったよ最高よ。こういうのが映画を見る喜びってものよ。