海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

酔狂者

この間から、4K動画を撮影できるカメラをMacから制御して、タイマー録画できるシステムを組むことを試みている。夜明けごろに生じるクモの造網行動を撮影したいからだな。20年弱前にもっと解像度の低い動画を撮影したことがあるのだけど、この間の映像技術の進歩を踏まえてもう一度やってみようというわけだ。で、機材は一新されているので、システムも新たに組み直しになる。で、前回も今回も障害になるのはカメラの録画時間の短さで、前回はカメラから出力した映像信号を直接マックで記録して、その記録キューを制御していたところ、今回はLUMIX S1Hで撮影した動画信号をATOMOS Ninjaで記録するようにするので、マックから制御するべきはNinjaということになる。幸いNinjaはカメラのシャッターと連動して記録を開始する機能があり、カメラのシャッターをマックから制御するためのソフトもある。そしてそのソフトをあらかじめ設定した時間に動かすためのAppleScriptも作成済みだ。なので、あとは組み合わせればうまくいくはず、だったのだけど、ここでハマった。まず、シャッターを指で押してもNinjaが反応しない。なんでやねん!とマニュアルを読むと(先に読んでおけ、と思わないでもないのだけど、LUMIX Ninjaもマニュアルが大部なんだもの)、どうもHDMIにタイムコードを出力する状態でないと動かないらしい。いや、これもそうだろうと想像するだけで、どこにも明示的に書いてないのだ。NinjaのマニュアルにはLUMIXとの接続の仕方は書いてないし、LUMIXのマニュアルも同じだ。だけど、断片的に書かれていることをつなぎ合わせるとそうとしか読めない。で、きっと今はタイムコードを出力していないので上手くいかないんだ、と考えるしかない。で、これが正しいかどうかを確かめるわけだが、タイムコードの出力法はLUMIXのマニュアルに載っているのでそれを参考に操作してみると、確かに出ていない!なぜだ?タイムコードなんてデフォルトで出すものでは?と思うのだが、そもそもタイムコードを出すメニューが無効化されてさえいるわけだ。なんじゃこれ?とさらにマニュアルを繰ると、どうもMP4記録に設定しているとダメっぽいので、じゃあ、とAVCHDに設定を変えてタイムコードを出せるようにする。と、シャッターを押したらNinjaの記録が始まったよ!これかあ、と思って、よしじゃあ最後のワンステップ、と、LUMIX Macを繋いでLUMIX Tetherという制御ソフトでシャッターを押そうとする。のだが、今度はAVCHD設定だと動作しません、と来た!なに!!!!じゃあ、とMP4に戻すと、ちゃんとTetherからシャッターを押せるじゃないか。っていうか、この状況じゃ雪隠詰めだ。NinjaをコントロールしたければMP4は使えず、かといってAVCHDだと MacからLUMIXをコントロールできない。うえー、ここまで70万ほど使って機材を揃えたわけで今更他の機材に変えられない。これ、撮影したければ、都度夜明けに起きて手動でカメラを動かさなきゃいかんのか??いや待て冷静になれオレ。きっと何か方法がある、ということでいろいろメニューを眺めたりマニュアルをひっくり返したりして、待てよ、記録方式にはAVCHDMP4の他にMOVもあるじゃん?ということに気がつく。いやしかし今時MOVなんて時代遅れのフォーマット、一応載せてあるだけに決まってるわけで、これが使えるはずないじゃん、って思うんだけど、もう他に思いつかないので藁をもすがる思いでやってみたら、動いた!!!わけわからんけど、とにかく動いたから良いや!!!!ということで、LUMIX S1HからHDMI出力でATOMOS Ninjaに記録し、Macから LUMIX Tetherでカメラをコントロールしたければ、MOV記録に設定すれば良い、というのが今回のまとめだ。こんな使い方する人が私の他にいるのか知らんが、ともかくここに書いておけば、後の人がハマった時に助けになるだろうと思うので記録しておく。