海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ある男の隔離生活

朝になったので体温を測ると37.6℃になっていた。薬は偉大である。とりあえず昨日の晩ご飯のクリームシチューかけご飯が多すぎたので残して枕元においておいたものを朝食にする。そしてカロナールが切れて頭痛が再発するのを観測したので追加投入。すると1階のヨメサンからメッセ。めまいがして起き上がれないからゴミを出しに行ってくれ、とのこと。上の子は既に大学に出かけたあとでぶーちんは起きないから私しかいないのだ、と。オレ、これでも人生初のコロナ感染Day1だよ。普通、周りから心配されたり隔離されても不自由が無いよういろいろ世話を焼いてもらえるんじゃないの?なんで朝からゴミ出しに行かなきゃならないの?オレが降りてったら隔離の意味ないじゃん?ってか、別にこういう状況なら家の中にゴミ袋を数日放置してたっていいのでは?と、多くの疑問符が頭に浮かぶが、しんどい体を押して出しに行っちゃうんだなオレが。何やってんでしょうねホント。で、熱は昨日ほどではないとはいえ、さすがに歩き回ったりするのはグッタリするので、隔離部屋に早々に戻って、無限ウトウトモードに突入。気がつくとぶーちんが起きてきていて、世話をしてくれている様子。お昼ご飯も持ってきてくれた。午後遅くに少し覚醒してきたので、ヨメサンにメッセでめまいの様子を聞くとまだダメだという。それは耳鼻科に行きなさいね、というのだが、立てないから行けない、と。それはもっともである。なので「あー、しゃーないからオレが車で連れていってやるから、行きなよ。病院の前で落として、終わったらまた拾いに行くから」と伝える。もうオレとしてはなぜコロナDay1に?と思うがそれしか仕方ないもんな。ごみ捨てとは話が違う。それに明日くらいヨメサンも発熱する可能性が高く(昨日の私の抗原検査、線がかなりくっきり出たらしく、看護婦さん曰く「こんなにはっきりしたのは久しぶり。よっぽどウィルス量が多いから感染力も強いわよ」だって)、今日を逃したら耳鼻科にも行けなくなるかもしれないから。そしたらヨメサン「いやそれも無理。車に乗るために体を起こすだけで吐いちゃう。これは救急車を呼ぶわ」。マジかよ確かにヨメサンは大昔食中毒で救急車を呼んだことがあるがマジかね。ともあれそれなら私に出来ることはない、とか思ってたら、もう救急車来てる。何このスピード。気がついたらぶーちんが付き添って行っちゃってた。取り残され呆然とする私。しかし、これで今ウチには私一人なので、これ幸いと1階に降りてシャワーを浴びる。ずっと汗かいてたので気持ち良い。それから1時間ほど経っただろうかぶーちんからメッセ「だいぶ良くなってタクシー呼んで帰るから迎えにこなくて良いよ」とのこと。いや、迎えに行く予定はなかったんだが、、、そういうことなら異議申し立てはしない。と、それから30分ほど過ぎてまたメッセ「タクシーがなかなか来ないから迎えに来て」。マジか。オレの病人ライフはどこよ。だるい体を引きずり着替えをして、1階に降りてきたら、、、上の子が帰ってきてた!!「おーい、かくかくしかじかなので、母ちゃんを迎えに行ってきてくれ」と説明。上の子に後光が差して見えるよ。タダ1点、病院に行く直前に道の細いところがあって、ぶつけずに行けるかなあ、という心配があるが、そんな贅沢は言ってられないので上の子に託す。で、しばらくして帰ってきたので、「ありがとー」とメッセしたら「車擦った」。えええええええ。とみんなが帰宅している混乱の中をすり抜けて車を見に行く。左の前後ドア全体にまたがって1本筋が入ってる。がーん。やっぱりやってくれたか。しかし、しゃーない。この状況ではいたしかたない。泣きそう。