海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

霊泉寒の地獄

この連休、共同研究者と温泉宿に泊まり込んで論文作成の戦略を練ることにした。どうせならということで阿蘇くじゅうあたりがよかんべと思ったものの、観光シーズンの三連休と言う事で宿も混み混み。やっと予約できた宿が寒の地獄。


何が「寒」かというと、温泉ではないのだ。冷泉。水温13度のこんこんと湧く硫黄泉につかり、体の芯まで冷えたらボイラー室に移動して体を暖めると言う事を繰り返すらしい。それって単に湧き水に飛び込んでるだけじゃないかと思わんでもないが、奇矯な体験は買ってでもせよということでワクワクしながら宿に赴いた。


すると冷泉は9月で終わりとの事。10月過ぎたら冷たすぎて入るのはムリだそうだ。しょぼんとするも、宿の女将が「温泉(こっちは暖かくて本当の温泉)の横に水を引いているので、少し温めですがそちらにどうぞ」とのこと。


で、研究の話もそこそこに行ってみたら温めどころか死ぬかと思うくらい冷たい。サウナの水風呂とはちょっと違う。つかるとすぐに歯の根も合わぬほどガチガチ言い出すんだもんなあ。で、お湯に入ると全身がじーんとしびれて「これ、本当に体にいいの?」


なのだが、何回も続けているとだんだん楽しくなってくる。で、本当に芯まで冷えると、その後お湯で暖まっても上がれば頭も体もシャキっ。温泉の後のけだるさというのはなくって、これはこれで良い感じ。本当の冷泉でないのがやはり残念だ。