海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

電車でケータイ

またまた正高信男の本を読んでいる。「ケータイを持ったサル 「人間らしさ」の崩壊」ISBN:4121017129


まだ全部読み切ったわけではないが、なんだか少しずつ「ト本」がかってきているような気がせんでもない。というか、トンデモ系の人に利用されうる隙が出ているような気がせんでもない、と言った方が正確か。


まあ、それはともかくとして、中にかの有名な細馬さんの「エレベーターの中での会話」ネタが出ていた。細馬さんは1986年に、知り合いとエレベーターで会話しているときに第三者が乗ってくると、8割方その会話が中断するというデータを取っているのだが、そのデータをとったのと全く同じ場所で同じデータを2002年にとってみると、会話の中断率が5割程度にまで下がっていると言う(2002年のデータを誰が取ったのかははっきりと書かれていない)。


で、第三者の存在で会話が中断するのは他人がいるところでは私的な会話を避けるからであって、2002年の中断率の低下は、人が公的な状況と私的な状況の峻別が出来なくなっているからである、電車の中でケータイで話しても平気なのも同じ現象であるとそう論じているわけだ。


いくらなんでもそれだけのデータでそんな議論をするのは飛躍のヒッてもんだろうと思わんでもないが、本当にそうだったらちょっと面白いかもしれないのでまあいいか。