海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

クモの脚運び

上野原へ。Mぺさんとの仕事の原稿書きが煮詰まって、私の能力ではにっちもさっちも行かなくなったので、相談すると言う名目で一部押し付けようという意図。この企みはしっかり見抜かれていたにも関わらず、引き受けてもらえて感謝感謝。

クモが網の上で餌を待ち受ける時の脚の置き方には色々あって、ゴミグモのように脚を折り曲げて体に引きつけているものもいるし、コガネグモのように二本ずつセットにしてX字状に延ばすものもいれば、ギンナガゴミグモは前4本はコガネグモのように二本ずつセットで斜めに延ばし、後の四本だけ体に引きつけるのでY字状に見える(このクモは頭を上に向けてとまる)ときと、前4本を上方で一つに合わせて、一直線になるときの二つがある。ジョロウグモは八本バラバラだ。このような脚運びの種による違いはクモの自然史の点で面白いと思うのだけど、あまり研究されていないようだ。という事をMぺさんに訴える。いや、訴えたからどうなるものでもないが、自分の大学ではこの手の話相手はいないし、ヨメサンは動物学の修士号を持っているのだけど、今隣で都立高校の数学の入試問題を解くのに夢中だから役に立たないし。