海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

人の心ネコ知らず

狭山湖にクモ採りに行った。ついでに晴れていたので環境光の測定。開けた場所でプローブを空に向けて基準データを採り、それと比べる形で各地の光条件を調べる。森の中に入って調子よく測っていたら突然パソコンの画面が消えた。あれー?と思って電源ボタンをいらってみたら、立ち上がるやないですか。つまり、突然システムがぶちっとダウンしたようなのである。ということで基準データは失われて、強制的に測定終了。なんだかなー。もちろん今来た道を戻ってもう一度基準データを取ればいいのだけど、少しうす雲が出てきた感もあったので、もういいやと思ってやめにした。だってホントの目的はクモ採りだから。ヤマオニグモとかイシサワオニグモとかいるなかコガタコガネグモを9個体採ってきて(もっといたけど採り損ねた)飼育ケースに導入。明日網張ってるかな。

帰り道、踏み切りで電車が通過するのを待っていると、踏み切りから少し奥に入った線路の上をネコが歩いてるじゃないか!カンカンと警笛が鳴る中、悠然と枕木をまたいでいる!もうサスペンス映画の教科書のような光景である。「ヒッチコック先生だったら、ここでどんな風にカットを割るかしら?」なんて考えている場合じゃない。鼓動が急に速くなり、手に汗がにじみ出てくる。頭は「おい早くそこをどけ」とか言ったほうがいいだろうか、でも言ったせいでビビって動かなくなったら薮蛇だし、ああああ、などとパニックする。で、ダメだやっぱり声を出して追っ払ってみよう、と思った瞬間、ネコはへこへこと線路を渡って向こう側の側溝に姿を消したので、もう私はへにゃへにゃと座り込みたくなった。そこへ満員の快速通過。