海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

「ノロイ」に思う事

昨日の「ノロイ」。怖くなかったけど、意外と後をひいている。で「他の人はどんな感想を持ったのかしら」ということが気になってネットを巡回してみる。フェイクドキュメンタリーだから、本当の話だとして宣伝していて、登場人物のフェイクのホームページも作られていたりするのだが、まあそこはちょっと調べればすぐにボロが出て、そんな登場人物は現実には実在しない事が知れるのである。で、感想の中に「調べてみて作り物だとわかってがっかりした」てなものがチラホラあった。しかし、そもそも超能力に霊能者にかぐたばの呪いですぜ。調べるまでも無く、どこをどうとっても作り物じゃあないですか。まあ、もちろんこう言っている私の心の中にも、どこかでこの手のものが実在すると思っている部分があって、それは複雑極まりない現実を何とかして単純化し秩序立て因果関係を用いて構造化していこうとする精神作用の副作用なんだろう。で、こういう部分に訴える事で、この手の映画が成立しているのだから、そういう作品を好んで見る私が、それを頭から信じちゃう人の事をどうこういう筋合いじゃないのだけど、でもねえ。