海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

風邪薬

子供を育てていて「ああ、大人になって良かったなあ」と思うのは、自分の食べるものに選択権があるからである。ウチの子など最近は「アメちゃん食べたい」と言っては「だめー」と言われたり「カボチャスープ食べたくない」と言っては怒られたりしている。いや、カボチャスープ食べなくたって死なないし、納豆食べなくたって死なないんだけど、「キライだから食べない」とか「好きなものしか食べない」という癖が付いちゃいかんと思って心を鬼にして怒るのであるな。

それにしても人間と言うものは、一度何か食べたいと思ったらそれを我慢するのはなかなか大変である。私がもしハンバーグの口になろうものなら、びっくりドンキーまで出かけても食べようとするであろう。ハクション大魔王じゃないのだが、食べたいと思ったらそんなもんだ。夜中にビールを切らしている事を発見したら車を走らせても買いに行く。そうでしょう?そういう意味で、アメちゃん食べさせてもらえなくって泣き叫ぶ子供を見ると本当にかわいそうに思うのである。

で、今日。まだ上の子は風邪気味で、寝る前に飲み薬をお匙に二杯飲ませてあげたのである。すると「もっと甘い薬飲みたい」と。そうか、これは子供用に味の付いた薬か!と思った途端、そういえば私も小さな頃にこの手の甘い薬を良く飲んだけど、もう30年来口にしていないのだなあと思って、そうなると何だか急にこの薬を味わいたくなって、でもお薬だし子供のだし。ものぐるおしいことかぎりなし。すべてにおいて「大人になって良かったなあ」と言うわけではないらしいということがわかった。