海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

インテリ風悪口

昨日の危機は、一日かけて少しずつファイルを復旧させる事で何とか最悪の事態は免れそうな雲行き。データ系のファイルはほぼ救い出して、あとはメールだ。

復旧作業の時間の8割は待ち時間なので本を読む。いや、ウチでは近頃華氏471的状況が支配しているのだけど、それを哀れんだK家のあるじが先日の温泉行の際に本をたくさん持ってきて貸してくれたのである。で、今日読んだのはそのうちの一冊。

帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕

帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕

この本では、アメリカにおいて、生産するより消費する量が多いという形の経済面での弱体化、自国の兵士が傷つく事に耐えられないという形の軍事面での弱体化、世界中の人を分け隔てなく扱う普遍主義が後退し差別主義が伸長するという形での理念面(ひいては政治面)での弱体化、の3つが進行している事が語られる。もはやアメリカは帝国でない、と。なんというか高尚かつ知的に書かれているが、中身的にはアメリカへの罵詈雑言であって、面白いといっちゃあなんだけど実際楽しんで読んでいたのだから仕方がない。それにしても、やっぱりこういう本を読むと、いつか訪れる(と私が期待している)、エネルギーを域内で自給する時代の、世界のあり方を夢想してしまう。

ということで、今日は子供と遊んでやれなくてすまんかったよ。