海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

接触不良

そう言えば一昨日の事、私はKeynoteを使って講義をしているのだけど、授業の最中にスクリーンに何も映らなくなった。これは私が授業中で最も怖れている事態の一つである。とはいえ耐えられない腹痛に襲われるよりはまだマシであるので、視聴覚機器の面倒を見てくれているAVセンターの人にお願いして様子を見てもらう。しかし、係の人が何をやってもちっとも治らない。しかたがないので、今日はスライド無しで話す事にする。で「これだけやっても治らないってことは、ひょっとしてiBookのビデオまわりだったらどうしよう。修理に出そうにも明日から連休だから、次の講義までは間に合わないし、なにじゃあ新しいMacBookを急遽購入かあ?!でももうすぐ登場するという噂の薄型ノートはどうすりゃいいんだ?それが出た時には新しいMacBookを下取りに出せばいいのか?げ!それだとけんきゅうひがつかえないじゃないかぁあああー!」てなことを考えながらの心ここにあらずの講義だったわけで、受講生の皆様ゴメンナサイ。こちらも経験が長いもんでよそ事考えていても、口だけはちゃんと回るのであります。

で、早々に講義を終わって片づけていると、講義を取っているゼミ生のS君がやってきて「先生ここのケーブルじゃないんですか?」とパソコンを接続する教卓から、壁の中の配線に繋がるRGBケーブルを指さす。「映らなくなる前に、先生がこのケーブルを踏む度に画面が乱れていたから」と。なに?!とジャックを調べてみると、垂直同期用の一本が緩んでいるじゃないですか!付け直したらちゃんと映るようになったので、修理も新規購入もしなくてよくなってメデタシメデタシ。っていうか、そういう大事な事はもっと早く言ってください!>S君。

それにしても、黒板だけで講義するなんて、一体何年ぶりだろうか。黒板の使い方が下手になっていた。準備していたストーリーと随分違う筋書きで話した気がするけど、そのときに自然と感じる流れで話ができるのは、スライドに拘束されてする話よりも、気持ちが良い。やはりスライドで資料を見せながら黒板メインで説明するのが理想だけど、スクリーンの位置や部屋を暗くしなくちゃならないとかで、スライドと黒板を両立できる教室ってほとんど無いんだよね。

学会準備は順調に進み、あとディスカッションを数行書けばポスター完成、という日暮れ時。illustratorの落ちる音あり(実際は音はしない)。今日の作業全てパー。これはきっと昨日講演をすっぽかした報いに違いない。