海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

三度目のダンス

これまでもらっていた科研費は昨年度で終わり。ということで、今回は新規の申請。もう若くないのよと言う事で初めての基盤(Cだけど)。で、昨日あたりから同業者ブログにチラホラ現れる当否の報に、「私は一体どうなる事やらドキドキ」と思っていたわけだ。他所に連絡が来ているのなら、ウチにだって届いているに違いなく、ドキドキそわそわしているくらいなら、とっとと事務に聞きに行けばいいのだけれども、私はマーフィーの法則を信じている者である。聞きに行ったら外れるに決まっている。こう、幸運の女神は意識過剰な者の所には訪れないわね、という。ここは一つじっとガマン。

それで悶々としながら午後もだいぶんと過ぎるもまだ連絡はない。いよいよチリチリしてくるも今日から講義で4-5時間目がお座敷だ。しかたがないので気もそぞろながらお務めに。AV機器が新調されていて、接続方法がわからなくて困った。さらに、4時間目より5時間目の方が受講生が多いと言う、不可思議極まりない。

研究室に戻ってきたら6時前。「ここで連絡がなかったらもうアカン」とメールをチェックするもなしのつぶてだった。「そうだ。素敵なアイデア野帳と鉛筆、健康な体があればお金なんて無くてもやっていけるのがマクロ生物学の良い所じゃないか。それに科研に外れたって事は、果たさなきゃいけない義務もないって事で気楽じゃないか」とションボリしながらウチに帰ってきて、ヨメサンに「どうも今年は外れたようだ」とか訴えてみる。で、風呂からあがってきてメールを読んだら。きた!ありがとうございますー。わーい。いや、お金無くたってなんとかやっていけるのは本当だけど、やっぱり申請した以上蹴られるのはしゃくなんだよねー。

とにかく、これで来年と再来年の春はドキドキしなくて良いし、脅威のハイスピードカメラ、カシオEX-F1が買えるし、5月恒例の長崎調査も行けるし、傷だらけで透明度の落ちてきた造網枠を新調できるよー。と、歓喜の踊りを踊っていたら、子供たちがうれしがって両足にまとわりついてきた。