海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

中心は無

今日は関係しているコースの卒研中間発表会。何の因果か司会役になる。自然科学分野なら、こういうときの議論の焦点は「それホンマか?」という1点に絞られるので、どんなに殺伐とした事を言ってもそうはおかしなことにならないという安心感がある。少なくとも私は安心している。しかし、これが自然科学じゃないところの話だと、私が慣れていないせいもあるのだろうけど、うかつな事を喋っていいものやらどうやらで3倍ほど気を使う。で、もちろん文系大学たるウチでは自然科学の話は無いわけだ。そんな中、15分の発表16人分で4時間の会を終え、気疲れで昂ぶったものを収めようと、参加した同僚氏達と飲みに行って帰ってきたのは日の変わる頃。

もう僕はくたびれたよ、と起きてきたヨメサンに訴えたら、じゃあと村上春樹の短編を朗読してくれた。そのメカニズムはよくわからないのだが、ともかくドーナツ化した彼女の話を読んでもらって癒されたのは確かだ。齢40にして村上春樹に初めて触れる私。