海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

帰宅

8時起き。朝ご飯を食べていると、隣に座っていた背広のオジサンが誰かと電話しているのが聞こえてくる。実家の周りが津波にやられたので仕事を切り上げて帰ると言うような内容。

チェックアウトして生態学会の会場に行き、午前中の講演を3つ聞いて大混雑の新千歳へ。機材繰りの都合で一時間遅れの便は場違いなポケモンジェット。左窓側の席に乗り込む。で、タクシーイングの揺れに寝不足の頭は耐えられよう筈もなく、気がつくと眼下の山は雪に覆われ左に海が見えていた。これは東北内陸部の上を飛んでいるよう。そこで目を凝らしてみると、海岸線に何ヶ所か煙が上がっているように見える。そのうち仙台が近づいてきた。北部に大きな黒煙が上がり、南の海岸沿いは高架道路の付近まで水に浸かっている。まさかこんな光景を目にする事があるとは。今の私にできるのは、被害が最小限でありますように、と願うだけ。あと原発が早くコントロール下に戻りますよう。

遅れると聞いていた東京の鉄道は拍子抜けするほどスムーズで7時に家に着くと、家族がテレビに釘付け。ヘルメットを被って原稿を読むアナウンサーの姿がギャグのように見えるけれど、あれは良いのだろうか。