海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

見るは法楽

BBCウェブサイトの科学記事を英語で読むという授業をしているのだけれども、学生が辞書の一番上に載っている単語だけ拾って訳文を作る症候群に悩まされている。辞書に載っている項目には全部目を通して、文脈上一番フィットする語を選ぶんだよ、といくら言ってもなかなか徹底しない。で、どうも学生の挙動とかを観察するに、今はほとんど全ての人が持っている電子辞書が上記症候群をアフォードしているのかもしれない。あの小さな表示領域だから、ちょっと長めの項目だと全部読むのにはスクロールが必要で、それはいかにも億劫だ。一覧性に優れる紙の辞書なら少しはマシになるんじゃないかと思うけれども、今さら持っている電子辞書を捨てろと言うわけにはいかないし、そもそも軽さと言うのは荷物の多い学生にとっては抗しがたい魅力だ。困ったなあ。ともかく、少なくともウチの子に辞書が必要になった時には、まずは紙版を買い与える事にしよう。