海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

追体験

函館の行き帰りに読んだのが「メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故」。AERAの記者が書いた、タイトル通り、事故の発生を起点としてその後の原発の扱いと東電を巡る政治的な争いを政権交代時までまとめた本だ。事故直後の事はともかく、経済素人の私には東電救済スキームのあたり、リアルタイムに断片的に報道される内容だけでは上手く掴めなかったところ、こうしてまとめてあるとその流れや政治的動きがよく理解できるわけで、600ページを超える大部であるけれども、一気に読み通す事ができる。あと、事故が起った時の首相が菅であった事が幸運であった事について改めて確認できる。これだけ多くの書物が一貫してその事を指し示しているのだから、世間の菅直人に対する視線はもっと改善されてしかるべきじゃなかろうか。どこかの国の首相も含め彼の悪口を言おうとせん人は、その前に先ずこの本を読むべきかと思う。