海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

実験の日々

今日も自宅ラボにて実験。ささやかな庭に放したギンメッキを網ごと採集するのだけれど、ヨメサンが手伝ってくれるおかげで上手に採れて、その後の操作もスムーズ。操作自体も、虫をこちらの思い通りになかなか動かせなかったところ、試行錯誤でだいぶんと効率が良くなってきて、餌の供給さえ安定していれば、二時間ほどもあれば一サンプルが採れるようになってきた。後は淡々と実験するだけ。実験が終わって二時過ぎから研究室に出かけて、使ったクモの体重測定と写真撮影。明後日締めきりの論文読みの報告も送って、二時間ほど滞在するだけで帰ってくる。体重測定のためだけに二時間弱も使って本物の研究室と往復しなきゃいけないのはいかにもムダであるけれども、やむを得ない。うー科研費の締切りが遠めに見えてきた。。。しかし、毎年5-6月が授業の傍ら実験していててんてこ舞いに忙しく、秋はそのデータの解析とかで相対的にゆったりしているのだけど、今年は5-6月に実験しなかった代わりに秋が忙しい。あと半月くらいは土日も実験かなあ。

今日子供らは運動会の代休なので朝から「ウルヴァリン:SAMURAI」に出かけていった。私は見るつもりが無かったのだけど、帰ってきたヨメサンが面白かったというので、かつ監督がジェームズ・マンゴールドらしいじゃないか。私はジェームズ・マンゴールドは今のハリウッドでもっとも評価されるべき監督だと思っているので、それなら、と夜にシネコン長崎新幹線が全通している日本、という話。西洋人の日本人女性に関する美は理解できない、という話でもある。ウルヴァリンが治癒能力を失うという設定だけで、マンネリ化していたこのシリーズがこんなにも面白くなるものだろうか。っていうか、やっぱりマンゴールドの描くドラマは繊細かつユニークである。長崎の漁村で隠れ暮らすシーンの美しさを見よ。ナタを振るってるシーンのあたりとか、寅さんかと思ったよ。