海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

石頭

某赤入れと自分の原稿のためのデータまとめ。一度終わってたはずなのに、見直すと不備があるので(ほら志気が高いとミスしても自分で発見できる)、もう一度ごにょごにょしていると時間がかかった。

「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」を読んだ。日本がなぜ今のように各地に米軍がいて法律の効果も及ばないような、米国の属国ともいえる状態になったのかについて、敗戦直後の国際国内政治の動向、特に占領政策天皇制を利用しようとするGHQとそこに乗っていった日本側の人たちと言う観点から解説する本。煽り気味な表現と、無批判な改革主義がほの見えるなど論証の詰めの甘さを感じるところは気になるけれども(この本に書かれている問題を解決するなら、最高裁判例を1つ変えればいいだけで、別に自主憲法作らなくても良いやん、とか)、今の日本の状況を見るに、戦後も天皇制を維持するために重ねた無理から生じる歪みが今になって噴出している、というところは、前からそうかもなと思っていたので、ふーんという感想を持つ。まあしかし、是非読むべき本と言うわけでもない。ともかく、どんな組織でも、筋目と違う事をしちゃうと必ず副作用が出るって事。原理主義大事ね。