海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

学生の味方

今さらながら奨学金理事長「大学にさえ行けばいいなんて、イリュージョン」:日経ビジネスオンラインを読んだ。奨学金は給付であるべき、と言うのはその通りだと思うのだが、一方で高等教育を受ける人数が多すぎる、のような事も言っていて、どうも全体として趣旨がはっきりしない。というか、ホンネとしてはシバキ主義のお方なのではないかと疑われるのであって、奨学金に関わるトップの方がシバキ主義だとしたら、それは皮肉な状況であるなあと思ったりする。いや別にシバキ主義でもちゃんと事業を行ってくれれば良いのだけれども、「奨学金の原資は税金です」てな発言から、税金で支えてもらってるのだから学生は頭を低くしろ、という公務員バッシングのようなロジックが展開されるところはちょっとどうかと思われる。というのは、日本学生支援機構(JASSO)の概要の13ページにある24年度の予算を見ると、奨学金の事業費のうち大学生への純粋な税金の投入と言えるのは、利子補給金と返還免除等補助金の計270億円しかないように思われるからだ。事業規模は総額で1.1兆円なので、税金が原資って、全体のわずか2%強しかない事になる。これをもって、「奨学金の原資は税金です」と言うのは、いくらなんでもひどいでしょうよ。