海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

落ち穂拾い:弾除け

久しぶりに選挙の思い出話を書くが、期間中私はずっと事務所がわりの自宅の留守番をしていたわけだが、一度だけ演説に付き合ったことがあって。というのは、ウチの町では市街地のほとんどが徒歩圏内なのだけど、山の中に二つほど集落があって、そのうち一つに行くには離合の難しい細い箇所のある道を行かなきゃいけないので、そこで演説するときの運転手として徴発されたわけ。で、そこは山間の集落なので、出張投票所が設置されるのだが、なんだか私が授業がなくて手伝える日にはもうその出張投票所は閉まっちゃってるらしい。じゃあ行ってもしゃーないやんかってことになるけど、まあムダでも無視したって言われるよりはマシかねえということで出かけてみた。ひょっとしてまだ投票してない人もいるかもだし。で、着いて畑に向かってヨメサンが喋り始めるので、私は近くをブラブラ歩いてクモでもいないかな、と思ってたわけ。そしたら、突然こっちに「うるさいわー」とか怒声が飛んでくるわけ。「今頃来ても遅いんじゃー」と向こうで女性が怒鳴っている。「えーっと、そうなんですかあ?」と誤魔化そうとしたのだけど、許してくれない。「お前らそんなことも知らんのかあ」と。困ったなあと思って、色々言ってみるも一向に収めてくれないので、なんでオレが?とか思いながら「すいません。じゃあ言ってきますんで」とか言うと「お前らなんか当選せんわ」とかまで言われてる間に演説が終わったようなので、ヨメサンとこ言って事情を話して帰って来た。こう、平場だったら、あんなこと言われたらこっちも言い返すべきところ、まあ選挙だからねえ、おとなしくしてなきゃねえ。狙われるわねえ、と、気ぃ悪かった。おかげでヨメサンは気持ちよく演説できたとのこと。よかったじゃんオレも役に立った。