「物語 フィンランドの歴史」を読んだ。フィンランドは15年近く前に一度だけ行ったことがあって、帰りに空港の側で一泊したホテルでサウナに入ったら、スティングに似た兄ちゃんと話になって、当時流行ってた鳥インフルエンザについて心配されたことを覚えている。食べ物はそんなに美味しくなかったし建物も見どころが多いわけでもなかったけれど、でもなんか良い想い出の残ってる国ではある。そんなフィンランドの歴史なんて、これっぽっちも知らなかったわけで、こないだからヨーロッパの小国の歴史にはまってる私としては、こんな本を見つけたら読まんといかんやろうと。で、なんつうか、すぐ隣に巨大な大陸国家があって、その逆には近親ではあるもののやはり別の強国(ある時はスウェーデン、ある時はナチスドイツ)があって、その狭間で右往左往する国ってのがフィンランドの歴史なんだなということがよくわかった。なるほどこの国で「フィンランディア」が熱狂的に扱われるというのは小国の悲哀の裏返しなのだな、と。いや、日本もさ、決して他人事じゃないじゃんこれな。ところで、この本、まったく物語じゃないんだけど、なんでこんなタイトルがついてるの?
物語 フィンランドの歴史 - 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年 (中公新書)
- 作者: 石野裕子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/10/18
- メディア: 新書
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