海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

陪審議会制

今日の講義では「2001年宇宙の旅」を紹介して、ヒトの進化について、社会脳仮説と出アフリカと今起こってる進化の話をした。これは面白かろう、と思ってるのだけど、どうも学生の反応がよくない。っていうかなんか学生の興味が急速に薄れてきているような手応えがあるのだけど、これって、初期のころは知能の話とか知覚の話とかこころのことを喋っていたのが、後半は身のまわり3mの範囲を超えた話を主にしているからだろうか。もしそうなら、これは結構深刻な話だと思うがどうか。午後、女性の政治進出をテーマに卒論を書こうと計画している学生が、ヨメサンのことを聞きつけて私にインタビューしに来た。30分の予定が盛り上がって一時間半も喋ったのだが。その中で学生が「政治は難しいっていう印象がある。政策とか聞いていても誰に投票したらよいかわからない」というので「いやそれは政策を理解して投票しないといけないと思っているからであって、それより今大事なのは、代表として自分の意見を付託する能力をきちんと持っていない議員が世に溢れていることだ。こういう議員を排除することがとても大事なのであって、それは直接対面して相手がいやがるようなことを言ってみてその反応を見ればいいのだ。異論をはねつけるような人は自分の代表足りえないのだが、そういう人物かどうかはやってみればすぐにわかる。もちろんそれには一手間かかるけど。だから、政治は難しい、というのは正しくなくって、政治はちょっと面倒くさいだけなのだ。能力的に無理ならやる気も起きないけど、努力で乗り越えられるなら真面目な人ならやろうって思うでしょ」というようなことを言ってみた。で、そんな話を帰ってきてからヨメサンにしたら「っていうか、選挙なんてシステムが悪いのよ。あんな異常なシステムに乗っかって選抜される人なんてフィルターかかりまくりで、まともな人が選ばれにくいようになってるわけよ。もういっそくじで議員決めちゃったほうがよっぽどマシ」とか言うわけ。なるほど実感のこもった言葉である。