海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

健康第一

つうわけで、今日は栂池に移動。なのだけど、承知の通り今年は超の付く異常気象で雪が少ない。いや2010年代初めの大雪傾向がこの何年か失われて、1月に入ってやっとフルコンディションになってきていたところが、今年はこの連休になってもまだ雪が万全じゃないことは分かっていたわけ。だから、きっと行ってもブッシュや土と戦いながら滑るんだろうなあと思うと、やる気もイマイチ盛り上がらない。ので、いつもならホテルを7時半に出るところ、今日は8時半までダラダラしていた。けどまあそうも言ってられないので出発。まわりにも雪のほとんどない国道を走って10時過ぎには宿に。今回Y田さんと一緒なのだけど彼が来るのは午後からだというので、上の子と二人で滑りに行く。で、かねなるに出てがく然。雪の乗ってないところがまだらに拡がってるじゃないか。いやもちろん土と戦わなきゃならないことは覚悟していたのだけど、それは雪が薄くなって土が出かけているところを避けて滑るというような予想だったわけで、まさか雪がまったくないところがゲレンデのあちこちにあるような状況とは思わなかった。これヤバい。と、せめてまだましなゲレンデを求めてさすらうオレなのよ。とりあえず上だろ、と栂の森を目指すと、ここだけはまともで快適。あとは丸山もはんの木も雪が薄くなって土が見えかけてるところが各所にあり、白樺は上は良かったけど下はブッシュをよけて滑らなきゃならない事態。そしてチャンピオンに至っては、よけられないほどの密度でブッシュが出ていた。こんなんコース開けたらアカンでレベル。気候変動対策、マジで今すぐやらなきゃアカン。経済活動の縮小もやむなし。オレも更なるエネルギー使用の削減に取り組もう。と、上の子に追いつくのに必死になりながら25本滑って、最後まで滑るという上の子を置いて、リフトが終わる一本前に私は上がって宿に戻ってきた。というのも、実は今週初めにヨメサンがいきなり「胸にしこりが」とか言い出して、今日の午前中に診察に行ってたはずで、その結果がメッセージで送られてきているはずだからだな。いや、オレもこれまで何度も体の不調を死に至る病だと思って大騒ぎしてはネズミ一匹でないという経験をしてきているわけで、理性的に考えれば、素人が自分で触って行う判断なんてまったく信用ならないし、結構大きなしこりが突然見つかるってのも変な話だし、そうかヨメサンもそういう人の集まるクラブへの参加資格を得ることになったんだ、と思えるのだけど、やっぱ人の持つ本能的な認知回路というものは何もないところにも命の危険を見いだすものであるからして、そりゃあ不安なわけよ。ヨメサン当人も不安だろうけど家族も不安。それならスキーなんか行ってる場合かよ、と思わないでもないのだけど、理性的に考えれば上で述べたようにおそらく本件は杞憂であろうし、呪術的に考えれば、不幸なシチュエーションが起こりえるならそこに容赦なく襲いかかってくるであろう不幸の神様の目をすり抜けるには、不幸なんて起こるはずないよう、と平然としているに限るわけで、予定通り栂池に来たわけよ。でもやっぱり不安なの。で、万が一悪いニュースが来て動揺することになったとしても、だからといってそれで世の中が終わるわけで無し、今どきは治る病気なんだし、なのでそんな動揺はあまり子どもに見せない方が良いのではないかと考えて、一人でメッセージを読もうと、そう考えたわけだ。で、ドキドキしながらネットに繋ぐとヨメサンからメッセが入ってるじゃん。もうハートビートは最高潮よ。手のひらにはじんわり汗よ。勇気を決してメッセを開くと、、、、なんでもないってさ♥なんか分泌物がたまってただけらしい。よかったよーーーーーー。涙出てきちゃった。と一人喜んでいると上の子とY田さんが帰ってきたので、この喜びをがーっと訴える。すると上の子に「そういうことはオレにもちゃんと話せ」と怒られる。そりゃそうだ。