海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ヒロイズム

「理論疫学者・西浦博の挑戦-新型コロナからいのちを守れ!」を読んだ。去年の春から夏くらいまでクラスター対策班で氏が何をやってきたかについての記録。のっけから、自分の研究者としての実力は確かである、みたいな事を書いていて、なんか、、すごい、、って腰が引けるけれども、まあ読んでいく。なんつうか、私が読みたいのはジャーナリズムに即した本であって、別に列伝じゃないんだけど。あと、なんか妙に嬉しそうなトーンが感じられるのだが、良いのか?で、やっぱり思うのは、政治と科学の関係なのだが、政治がまったく頼りにならない時に、科学者はどこまでのふるまいが許されるのか?という大変ヤバい話なのだろうと思う。で、スジ論から言うと、今回の彼の行いはよろしくないものと言えるが、今回のケースがスジ論だけで考えて良いのかどうか、というところがポイントで、でもやはりスジを越えた事を行ったのであれば、事が終わった後にその責任はきちんと取ってもらなきゃいけないはずなのだが、そこのところがわかってないんじゃないかな?という不安を感じた。いや実際そのような責任を取るべきだという事は誰も言い出さないのかもしれないのだけど。