海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

乗り遅れ

そういえば、先週の12日にシネコンで「バービー」を見たのだけど、ここに書くのをすっかり忘れていた。みんな性的対立の理論を学べばよかろうもん、という話。バービーといいつつ主役はケンのように私には見えた。単純なフェミニズム啓蒙映画ではなくて、有害な男らしさの話でもなく、生物の存在意義と繁殖との関わりの点でオスの存在意義の薄さが描かれているようで、私なんか大変身につまされた。ケンだけに。あと、ゴッドファーザーを語りたがる点を揶揄されるのも痛かったわね。いや、繁殖ですよ。この話、繁殖というか生物性を抜きにして方ったらあかんやろう、と思うのだがどうか。だからこそのラストシーンでは?一方、一緒に見たヨメサンだが、感想が「お前ももっと家事をやれ」だった。ちなみに、そういうわけでいろいろ考える事を惹起させられた作品で見るべきものだと思うが、映画としてはどうかというと、喋りすぎだし演出にも緩さがあるし、それほど優れたものではなかったように思う。なんか2019年のチャーリーズ・エンジェルを見た時の違和感とよく似たものを感じた。