海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

雲の上

何が悲しうて今日まで授業しなきゃならないのか。と、朝から東海道線が止まっている。仕方ないのでプランBの阪急に乗るのだが、今日は夕方の忘年会に持参する燻製を抱えていて、これが卵10個と塊チーズ1つ、ゆでダコ2パック分にササミ6きれなので、重いのだ。容器も入れたら1.5kgくらいは優にあるぞ。つうことで、河原町駅から2kmを歩くのは辛い、と、京阪で七条までくだってそこから歩く。で、教室に行くと来ていたのは全体の4割。今日は発表の日なのだけど担当の人も6割りしか来ていない。これじゃあ成り立たないんじゃない?と思って、急遽「今日の発表は延期にして、鴨川に鳥を見に行くのはどうですか?天気も良いし」と提案したのだけど、拒絶される。ううう。いや、こんな時期の授業なんか出てられるかい、と自発的にお休みにする学生の行動を私は支持するものである。文句を言いたいのは、こんな時期にまで講義を設定することを強いてくる仕組みの方で、そんなことやったって結局効率を落とすだけのことで、誰も幸せにならないのであるから、やめさせてほしいのであるよ。と、しばし雑用してから16時頃研究室を出る。当初の計画では、私が授業があるのでヨメサンに食べ物も飲み物も持ってきてもらうはずだったのだが、足の指を折ったものでそれもできずすべて私が運ぶ必要があり、夕方にワインの調達をしてから行こうと思ったわけだな。で、途中腹ごしらえしてから三条高倉のいつもの前田豊三郎商店でビオワインをゲット。そこから荒神口を西に下ったところにあるミシマ社までどうやって行くかが課題だ。選択肢は四つ。歩いて行く、烏丸御池まで歩いて地下鉄で市役所前まで行ってさらに歩く、河原町三条まで歩いてバス、四条高倉まで歩いてバス、だ。で、普通なら歩く距離の長いルートを選ぶものだが、今日は燻製の重さにワイン2本の重さが加わるわけで、一番歩かなくてすむルートを選ぶと、最後の四条高倉経由となった。いったん目的地から離れる方向に移動するのがどうにも気持ちが悪いが、これが合理的というものである、と、理性の力で感情を押さえ込んで移動。ミシマ社に到着すると、皆さんが宴会の準備で大忙し。そこに「燻製持ってきましたー」と風呂敷を広げる私である。まあ盛り上がるわね。早速、切ってつまみ食いをはじめる皆さん。美味しいらしいのでほっと一安心。昨日燻して一日寝かせてどんな味になったのか、実はよくわかってなかったのよ。まあとにかく、ミシマ社忘年会も2019年以来だし4年ぶりじゃないですか。「前回以来、今度の忘年会では何作ろうかな、と思ってたのに、なかなか機会が無くて悶々としてたんですー」とノザキさんに訴えると、次回は鶏の丸焼きをリクエストされる。が、持ってくるうちに冷えて美味しさが落ちるよなあ。どうしようかなあ。といっている間に、どうも今日の忘年会は一冊!取引所のも兼ねているらしく、ミーティングを終わった一冊!の方々が合流。他の会場2つとリモートでつないで会が始まる。で、主に一冊!の話を聞きながら楽しく飲み食い。三島さんがノリノリで面白かった。っていうか、これまでのサポーターさんや関西の著者の方々がたくさん集まってなにがなんやらわからなくなる忘年会とは違って、こじんまりした会だった。ミシマ社の人々に元はてな近藤さんにトビムシの竹本さん一冊!の渡辺さんにいしいしんじさん親子と恵文社の人とウチ夫婦、という。っていうか、そういうところに呼んでもらえてうれしい。で、こじんまりした会なので、話がみんなで共有されていて、こういうのも良いなと思いました。それはともかく、いしいしんじさんはとても良い人で、近藤さんは面白く、竹本さんには共感すること多し。で、12時過ぎにお開き。久しぶりに京都からタクシーで帰ってきたのだが、コロナ禍前は5000円台だったところが7500円近くかかるようになっていた。