海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

羞恥プレイ

二週間連続で週末出張していて、その前もなんやかやとあったので疲れがたまってやる気が出ない。けど明後日にはミシマガジン連載のQandA形式のコラムを送らなきゃ行けないことに今日気がつくわけ。まあ、800字2つだから書こうと思えば簡単で、今回の質問もクモの生態を細かく書けば800字くらいすぐに埋まるものなのだけど、しかしそんな細かいものを読みたい人は少なかろうし、と、クモのネタをどうやって拡がりを持った話でラップするか、ということを考えると、やはり手間がかかるわけ。で、結局一日ぼんやりほとんど執筆できずに終ってしまった。。。ところで、先月自由が丘のミシマ社に行った時に文字を書かされたのだけど、紙版のミシマガジンの表紙にという話だったところが、それをウェブ版でも使うということになり、今日からみんなのミシマガジンのトップ画像には私の下手な字がどどーんと出ているのであります。こうなると知ってたら、若い頃にもっと字の練習しておけばよかった…

www.mishimaga.com

先輩風

新しい講義は「映画で学ぶ生物学」という触れ込みの教養科目。教養だから、生き物への興味関心をかきたてるのが目的で、かつ全く違う分野の話をクロスオーバーさせてやろうという目論見で、去年動物映画を語るトークショーやった経験も後押しして、まあ色物教員として齢50も超えて失うものもないし好き放題やってやろう、というわけだ。で、どうやるかというと、映画の中から1、2シーンを最初に見せて、それをネタに生物学のトピックを語ってやろうという趣向だ。これを思いついたのはもう10年近くも前のこと。「26世紀少年」を見てそのオープニングが自然選択の説明としてこの上もなく良くできていたので、かつ、そこから演繹される未来社会がムチャ面白かったので、もうこれ見せときゃオレ授業しなくていいじゃん、って思ったことにあるのだな。というわけで、1回目の講義はこれで行くのは決定済み。DVD買って見直そうと思うわけ。とか言っているとお昼にお客様。蜘蛛学会で知り合った会社勤めの人が関西に出張するので研究室を訪問したいというので、見るものもありませんが、とお迎えした次第。1時間ほど研究ライフについてお話しする。そして夕方は、某百万遍大学に。私は学生時代自主制作映画を作るサークルにいて、それが今や京都最大の映画サークルに成長していて、数年前からその同窓会と称して現役メンバーとの交流が続いているわけ。で、現メンバーの中には今の勤め先の学生とかいて私の授業とか取ってて微妙にやりにくいのだけど、ともかく学生映画サークルにとって昔も今も課題となるのは出演者の年齢層の薄さである。つまり年配の出演者を確保するのは大変だという。で、ウチの学生は、私がサークルOBであることを知っているわけで、こいつは使える、と発想するのは理の当然。というわけで、大人の役として出演することになったわけ。で、西部のボックスとかに案内されてから北部構内に出向き、ロケ地はS自BOXだという。オレ、現役学生の時もきたことないよS自BOX。入ってみると、ああ今の学生もオレたちの頃と変わらんじゃん、という甘酸っぱい思いが湧いてくるわけ。ボロボロのソファにきったない毛布に麻雀セット。そうだよ学生はそうでなくちゃよ!と、感じ入る間も無く撮影である。スケジュールがタイトらしく、スタッフはちょっとピリピリ。で、私らの頃とは違って立派なビデオカメラにマイク、LED照明まであって、稼働スタッフは8人。構図取りとか色味とかライティングとか、事細かに調整していて、なんか現役はオレたちとはレベルが違うのは知っていたけど、ここまでちゃんとやってるんだと感心する。で、私はというと、台詞さえ覚えていない体たらく。まあ3つだけだったのでその場でアドリブも入れて適当にできたけどさ。あ、でも一回監督の意向と違う演技してダメ出しされた。けど、まあ面白かった。良い体験ができたので、また大人が必要だったらどんどん呼んで欲しいところよ。つうことで、コレクションでコンビーフライス食べて帰ってきた。

9年目の正直

とか言ってるともう9月じゃん。あと二週間もすると後期が始まるわけで、今年はこれまでやったことのない趣向の講義をするので準備をしなくちゃいけない。あと二週間。できるかな。中身的にはこれまでどこかで喋ったことを切った張ったでなんとかなるけど、今回のポイントは見せ方の方にあって、そっちは完全にゼロから作らなきゃならないわけよ。で、9月になって職場の雑用も出てきて、あーめんどい。8月は暑くてイヤだけど、でもなんだか懐かしい。で、夜は3回生の学生有志と飲み会。最大15人いるはずだけど自由参加にしたら5人しか来なかった。けどまあ、しぶしぶ来る人が多いよりはずっと良い。わざわざ来る学生だから、話好きと見えて、割と突っ込んだことが話せた。今の職場に来て初めてのことである。いや、オレ、表面的なことを撫でるだけの会は耐えられないけど、こういう飲み会ならまたやってもいいかな。

会議は進む

今日も会議の続き。だけれども、昨日サクサク進んだので今日も議題は順調にこなされ、予定より1時間以上早く終了。素晴らしいので、U丸さんと難波経由で梅田に向かい遅いお昼を食べて帰ってくる。早く帰れたので、秋作のジャガイモと大根用の畝づくりができる。涼しくなった夕方とはいえ1時間半クワを振るうと汗だくである。夜はクタクタだけど町の寄り合い。ちょっとしんどさを感じる。

急がば西回り

今日は津で学会のお仕事があるので、朝から西向きの電車に乗る。いや、ボケて乗る電車間違ってるわけじゃないのよ。津に行く最小時間経路は京都から名古屋まで新幹線で行ってから近鉄で戻ることなんだけど、これだと速く着きすぎる。一方、京都から近鉄乗るのはありえんほど時間がかかる。難波から近鉄だと新幹線の半額ほどなのにも関わらず乗車時間は数分しか違わず、用務時間ぴったりにつくと来た。つうことで、一旦西(というか南西)に向かうわけよ。で、三重大着。最寄駅から10分ほどの歩きが暑かった。お仕事は会議で、売れている教科書の改訂版をどうするかという話。この教科書売れてはいるものの、内容的には難しすぎると私は常日頃思っていて、せっかく改訂するならば、しっかり読みやすいものにするためそれなりの労力かけるべきと思ってたのでそう主張する。どうやらそうなりそうでなにより。3月の大会での集会の相談もして、今回はそれほど悪くなさそうな感じ。つうことで、割と充実した会議で珍しいことだと思いつつ夜は懇親会。お店に行く前にホテルにチェックインするわけだが、今日はU丸さんと同じ宿だ。で、チェックインして部屋に荷物を置いてすぐに出てくると前でU丸さんが微妙な顔をして、「悪いけど部屋に荷物置かせて」という。?と思うと「いや、部屋に入ったら、誰かいるんっすよ。カバンがあってテレビの音が聞こえて、あれは多分女性」とか言い出す。ウソだー、って思うけど、U丸さんにはウソ言う理由もないわけで、そんな面妖な経験したことないぜ、って言いながら荷物をとりあえず私の部屋に置いてフロントに行ったら、「すみません間違えました!」ってそんなこと起こりえるんかいな!怖いわ!!と、懇親会。結構調子よく飲んで危険な発言をいくつもした気がする。

鉄面皮

先月の都計審が開かれているときにハプニング的に副町長に怒鳴られたことはここでも既に書いた。

 

kensuke-nakata.hatenablog.com

その件について、町の意見フォームに書き込んで善処を求めたことも記述済みだ。

kensuke-nakata.hatenablog.com

で、昨日、町からの回答が私のところに来たわけだ。一般に、この町の意見フォームというものは、書き込んだとしてもその内容が重たいものであればあるほど内容の薄い回答が返ってくるという傾向があるように私は感じていて、今回もあまり有益な返事をもらえることは期待していなかったのだけれども案の定だ。副町長は、怒鳴った認識はなかったとし、その時に話した内容についても「そんなことを言ったつもりはない」的な開き直った返答である。証拠がないときは水掛け論に持っていけ、というのが有効な戦術であることは事実であろうとは思うが、私はそれはあまり上品な態度ではないと思う。それはともかく、今回に関してはすぐ側で全部内容を聞いていた住民の方がいて、その方は知り合いだから証言を得て事実を確定することが可能なので是非やってほしいといってみても、今回この案件を扱う部署としてはやりたがらず(そりゃ上司を責めることになるのだからイヤだろうけど、でも住民のために働くのが公僕としての務めだろうとも思うよ)、何が事実かはわかりませんから、というようなポストモダンな事実軽視的立場に立たれるわけだ。こうなると、もうこちらとしては打つ手がない。事なかれ主義に立たれては、怒鳴られ損なわけで、こういうことを続けているとモラルとか崩壊していくと思うからきちんと対処してほしいのだが。。。だから、意見フォームに書き込むのイヤだったんだよ。せめて多くの人が聞いている環境で大声を出して怒鳴ったことについて、本人の謝罪くらいあっても良いだろうと思うがね。それが人の上に立つものの責務だと思うがね。

あと、「住民が困るかどうかなんてどうでもいい」という台詞を吐いたことを否定したことについては私のミスがあって、副町長の他の台詞については、というようなこと、とか、という趣旨のこと、とかをつけて表現していたところ、上の台詞だけはそのような表現をつけるのを失念していて、そうなると否定がしやすくなるわね。その言葉の通りには言っていない、という意味で否定ができる。ここは私の大失策だったと思われる。ここでも趣旨のこと、とかつけていてそれを否定した場合、全部を聞いていた知人を連れてくることができるからね。しまったなあ。

ということで、この下に町長名で来た回答本文を貼り付けておきます。

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   意見フォームからご投稿(令和元年8月13日受付分)の件について

 平素は、本町行政にご理解を賜りお礼申しあげます。
 さて、標記の件について確認を行いましたところ、副町長に「怒鳴られた」との訴えにつきましては、本人としてはそのような認識はなかったとのことでございます。
 また、文中で副町長の発言とされている内容については、全体的に本人の認識とは異なっており、特に「住民が困るかどうかなんてどうでもいい」との台詞を吐き捨てたとされる箇所は、事実とは異なる旨の認識であるとのことでございます。
 しかしながら、会話の中で声量が大きくなる場面があった点に関しましては、ご指摘を踏まえ、自らの言動がもつ影響の大きさに十分留意するとともに、主張が対立する場合等においても極力冷静な言動に努めるよう、本人に注意いたしました。
 今後とも、職員に対しましては、丁寧な住民対応に努めるよう指導してまいります。

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追記:思い出した。意見フォームには、副町長の行為は公務員の信用失墜行為を禁じた地方公務員法第33条に違反してるだろう?って書いたのだけど、特別職は地方公務員法の適用を受けないのだ、と説明されたのだった。勉強になるわー。

ばれてーら

昨日間違えた学生との面談を行う。卒論のテーマ決めの助けになるよう何か身近な生きもの観察して気がついたことをあげていけと言う話で、学生はある日の午後にアリの行列を30分ほど見たというわけ。で、そのアリたちは大勢が一方向に歩いていて、見つけたときは巣の中に入っていくところだったらしい。ほう、それ、巣の中に入っていってその後どうなった?と聞いたところ、観察をやめたからわからないとの答え。いやそれどう見てもサムライアリのレイドだから。襲ってる途中で30分も見てたらきっと出てくるところに出くわすから。ん?君、30分ってひょっとして盛ってないか?と聞くと、そうかも、とか言うわけ。きちんと物事は正確な表現になるよう気をつけた方が良いですよ、という話をする。しかし、ふらっと歩いてサムライアリのレイドに出くわすなんて、持ってる学生じゃないかと思うのだけど(当人も面白いといっていた)、自分ではそのことが良くわかっていないらしいのが人生の妙というか何というかである。