海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

お土産難民

たくさん寝たおかげで少し回復する。プレナリー講演の一つ目は、微生物は理論のより良い検証に使えるよ、という話。知りたいのは生き物のことであって理論じゃないと思うんだけどねえ、と今日も不遜の続く私。二つ目のヒヒの話は興味が持てなくて、ほとんど聞き流し。

学会も後半戦突入。お土産の調達にも気を配らなければならない。で、日本からヨメサンがあれを買えこれを買えと矢のようにメールを送って来るのであるな。ということで昨日調達できなかったものを買いに、昼休みを利用して繁華街に。ヨメサンのメールによると、ウールワースというスーパーに行けば全て手に入るということなのだが、指定の物がちっとも見つからない。ただでさえ置いてけぼりで不満なヨメサンだ。この状況はまずいので、棚から棚まで探すけれども、無い物はやっぱり無い。どうでもいいが、困ったなあと思って佇んでいると、太った女が声を発したかと思うと、私の買い物かごに何か放り込んで、振り向きざまに底意地の悪そうなニヤニヤ顔を浴びせて去って行った。で、何を入れたのかと見てみると、避妊具である。こんなことをして一体何が楽しいんだろうあの太った女はと思いつつ、されたままにこれを買うほど若くも無いので、棚の整理をしている店員に「これ要らないんだけどどこに返したらいい?」と聞くも、一回目は無視される。軽く憤慨しながら繰り返し尋ねると、心底めんどくさそうに受け取って、目の前の棚にポンとおいて、つまり片付ける気が無いんだな。ということをやられたこともあって、ヨメサン所望の物があるかどうかを尋ねる気にならないという。

集団繁殖するカラスのヘルパーにはサボり屋がいて、いざという時のリザーブ労働力だという話。アリと同じやね。

考えてみればパースの最後の夜だ。というわけで、若い人と晩御飯を食べにいく。今日はアウトバック料理の店だ。っていうか、今回初めての現地料理。で、若いといっても30前後の人たちが7人なのだけど、全員が多かれ少なかれお給料をもらっている身分だというのでちょっと驚く。私の頃より、パーマネントな職につく困難さが増している一方で、何らかのサラリーをもらえる可能性が高まっているのだとしたら、まあ悪い事ばかりじゃないのかもしれない。