海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

石頭

データ採りを前にして色々準備。引っ越しの時に細かい道具をいくつか捨ててしまったので、もう一度作り直す。その1つが、ギンメッキの体色を撮影するために生きたまま押さえ込むための道具で、いや道具と言うのもおこがましいが、底を切り抜いた紙コップにラップを張って、もう1個の紙コップの底との間にクモを挟み込むという仕掛け。ハイジの国の共同研究者が論文に書いていた方法だ。ラップを張った紙コップの口側から写真を撮るのだけど、コップの壁でクモが陰にならないよう、照明を工夫していたのがこれまでだ。で、今日新しくその道具を作っている時に、ピンと来たのだな。紙コップの上側を切り取って全体を低くしてやれば陰にならへんやんか。思いついてみれば、あんまり当たり前で今さらここで書くのも恥ずかしいくらいだけれども、そのためには既にあるものをいったん捨て去ってまた一から作り直すと言うプロセスが必要だったと言うのが、人の思考の慣性の大きさをよく表しているような気がして(私だけか?)面白かったので、ここに記しておく。