海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

新し物好き

エアコンをできるだけつけたくない事については何度も何度も書いてきたが、今年はそんな私に追い風だ。一方涼しい東京から移ってきて、一番の問題が灼熱の関西の夏をどう乗り切るか?である。ちょうど去年まで使っていた扇風機が壊れてしまった事もあり、代替機を求めに、ダイソンの羽のないやつがいいと寝ぼけた事を主張するヨメサンと出かけたのであるな。で電器屋に来ると、フロアの入り口にダイソンが置いてあるじゃないか。このご時世を商機と見て特別扱いしているな。しかしこれが、あまりにも音がうるさい。こんなもんに三万円も払えるかあ!と言う事で、早々にダイソンは脱落(っていうかわずかでも可能性があったのか?)。普通の扇風機コーナーに。すると、いつも我が家が購入するクラスであるところの2-3000円ほどの扇風機の列の前に、なんか白と黒のオシャレな扇風機が置いてあるじゃないか。おお、これはバルミューダデザインのGreenFanではないか。羽の形状にイノベーションがあって、消費電力が少なく静かで柔らかな風が出るけど、なんと34800円もするという。少し前に何かの記事で読んで、確かに良さ気だけど誰がこんなん買うねんな、と思った機械だ。そもそもこんなニッチな商品、普通の市民がそこらへんをフラフラして出くわすものでなし、私には無縁だとも思っていたわけだけど、普通に家電量販店に並んでいるとは、ビックリしたよ。で、風に当たってみると確かに普通の扇風機とは全然違う。これは心地よい。いやでもだからといって、たかが扇風機に34800円はない。ありえん、と思っていたら、横に去年のモデルがあって、これが25000円じゃないか。違いは、若干消費電力が高い事とリモコンがついている事と夜に使う時とかに状態表示インジケーターを消せる事と電源コードが50cm長い事。まあこんなんはどうでもいいわけで、買うなら旧型。うーむ、デザインかっこいいので所有欲が満たせるし、こんな気持ちの良い風ならずっと当たってられるので、扇風機だけで乗り切る時間を増やせそうで、時代の流れに沿っている。さらに私は枯れたと思われていた製品に生じたイノベーションというのが大好きで、ついつい応援したくなる人なのだ。いやでもしかし高いし。一万円安くたって25000円じゃなあ。と、やっぱり普通の扇風機を買おうと品定めすること小一時間。ああだめだやっぱりこの風の魅力には勝てない、と、あと1000円まけてもらって買ってしまったのであるよ。あと、バルミューダデザインが昔の我が家からそれほど遠くないところにあって、近所のよしみで応援したくなったと言う、経済的には全く不合理な要素が判断に影響した事を告白しておく。で、ホクホク帰ってきたわけだけど、今日は雨で気温も低く、まだ機械は箱の中。暑いの嫌いだけれども、でも早く気温が上がらないかなあ、と空を眺める。