海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

旅は続くよ

というわけで、上の子の卒業式。感傷的なのは苦手な私だが、小学校6年間って、子供が一番変化する時なので、まあ親としていろいろ思わざるを得ない。ということで雨の中小学校に。国歌の時間、居心地が悪いなあと口を噤んでいた後に、校歌斉唱になる。で、これが打って変わって明るいメロディーの曲で、会場の重苦しい雰囲気がガラッと変わる。歌詞には「民主の旗を打ち立てて」なんて部分もあって、そうかこの校歌は戦後の解放された喜びとか将来への希望が社会に満ちていた時代のものなのだなあ、と感じ入る。その雰囲気はやはり良いものだと。しかし、ということは、そのうち校歌に対する攻撃を始める連中が現れてもおかしくないわけで、気をつけておかないと。で、卒業証書が授与されて、最後に6年生が壇上に上がってお別れの言葉と歌を三曲歌ったのだが、そのうちの一曲がヒロシマと平和を歌ったもので、来賓席には維新の議員とかいたので、これをとっかかりに攻撃仕掛けられたりせんだろうかと、老婆心ながら心配になる。いや、私はこういうのはどんどん教えるべきだと思うよ。彼らの修学旅行は広島だったしさ。ただ、見てると、国家の時の私のように一ミリも口を動かしていない子もいて、当然ながら逆効果もあるわなあ、と思うという。そして、式は終わって親共々教室に。担任の先生が卒業に関する谷川俊太郎の詩を朗読して「もうこの部屋には戻ってきません」と言われた時には、ちょっとうるっとしたことを白状します。最後の4ヶ月だけど担任の先生はとってもよくしてくれました。ありがとうございました。そして雨の中写真をたくさん撮って、上の子と友達の晴れやかな顔つきを知り合いの親御さんたちと散々に堪能して帰ってくる。学会行かずにこっちに出てよかったよ。

とはいえあまり感傷に浸る時間はなく、慌てて鹿児島に向け出発。ぎりぎりのスケジュールをなんとか破綻なくこなしてU丸さんもいる夕方某集まりに。いきなり学問の世界に入って、ちょっと心がついていかない部分がある。まあでも、いろいろあって、宿に戻ったのは24時半を回っていたという。