海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

さらに目移りaka出戻り

1日雨で、なんだか頭もぼんやりするので、1日ゴロゴロして過ごす。そんな中、「多数決を疑う--社会的選択理論とは何か」を読んだ。市民社会を円滑に運営するためには、社会の意思決定にできるだけ正しく民意を反映させる必要があるわけだが、そのためには、どこぞのアホ市長が主張するような多数決主義では全く足らない、ということを説明する本。ルソーに始まるこの考え方の歴史と、現在様々に検討されている多数決に変わる民意集約法について学べて有意義である。多数決が民主主義であると短絡している多くの人はぜひ読むべき。あと、失敗すると多大なコストを被るが故に慎重さが求められる意思決定の際には過半数でなく64%を基準にするのが良いという話は刺激的。いやもしそれが本当なら、生物の集団的意思決定でもそのルールが使われていて良さそう。例えば、社会性昆虫の巣場所移動とか、複数の候補があると賛同者の多い方が選ばれると理解しているわけだが、その選択の閾値が、少しでも多いほう、ではなくて、64%を越えたところにあるというようなデータをうまく実験組めば取れるんじゃないかと思ったわけ。誰かやりませんかね?って、これくらいならオレ一人でも調べられるかな?