海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

沸騰する地球で

造網行動の撮影がいっこうに進まない。システムは動いているのにクモが網張ってくれないんだからどうしようもない。ので、毎日研究室の近くでとってフレッシュな個体を試している。のだが、うまくいかないんだなあ。ということで今日もしょんぼりして、新しい個体と交換しようと外に。キャンパスのはずれに、小さな公園みたいな畑みたいなところがあって、そこで採る。で、この子は働いてくれるかしら?と思いながら研究室に帰ろうとすると、向こうから若くてがたいの良い兄ちゃんが携帯で喋りながら近づいてきて「ここの住所はこれこれでいいのか?」と聞く。へ?と思うと「向こうで人が倒れていて救急車を呼ぶんだけど、住所はこれこれか?」と大学の住所を言ってくるわけだ。うーん、その住所は確かに大学のものだけど、それで救急車がこのキャンパスの外れに来るのは難しいよ、と戸惑っていると、その兄ちゃん、私のことは役に立たないとふんで、また救急隊員と話している。で、ふとみると木が生えている斜面に人が倒れてけいれんしているじゃないか。え?!まじ?!これ大変じゃん、と慌てると、そこにその倒れている人の知り合いらしい人がやってくるので、じゃあそちらはおまかせして、おぼつかなさそうな救急車を呼ぶ方の支援をしようと若い兄ちゃんの方に向かう。で、兄ちゃん、救急隊員と意思疎通できたようで、守衛さんを呼んでくる、といって立ち去るので、じゃあ私はこのわかりにくいところに救急車を誘導する役割だな、と思って、視野を広くとれるポイントに移動してそこで待つ。5分もしただろうか、遠くから救急車のサイレンが聞こえてきて、後はここまで来てくれるかどうかだが、守衛さんを呼んできた若い兄ちゃんも救急車を誘導しようとポジショニングするのだけど、どうもこの兄ちゃん地理感が無いようで、1通の道の逆側の南方向に移動しようとするから「救急車が来るとしたら北側から!」とそっちにいってもらう。で、来た。救急車。現場は車で入れないところなので、一番近くまで誘導して後は歩きで入る。で、ストレッチャーに載せられて運ばれていったので、一応こちらとしてはやることはなくなった。熱中症だろうか。それにしても救急車が早く来てくれて良かった。今だと場所によってはなかなか来てくれないこともあるだろうに。ということで、どたばたした人たちは解散なのだが、若い兄ちゃんがキャンパスの方に向かうので、ひょっとして大学の人ですか?と聞いたらそうだった。見かけない顔なので、最近別の学部に来た人であろう、それなら土地勘が無いのも理解できる、と思ったという。