海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

2003-05-01から1ヶ月間の記事一覧

はじめての外食

台風のせいでトンビが流される。飛びにくそうだ。 マトリックスの先行を見に行く。思ったより観客が少ない。 夜、知り合いがやっている家庭料理の店が今日で閉まると言うので、家族で食べに行く。知り合いの店と言うことで子連れのテストも兼ねる。やってみ…

原点

水曜日にやってきた画像解析装置。やっと今日になっていじる暇ができた。マニュアルを読んでいると、当初の目的以外にも使えそうな気がして試してみる。あっけなく使えることがわかって、ちょっと驚く。これまでは膨大な手間がかかるので計測するのをためら…

5月の台風

レイトショーで映画を観て、外に出たら空気がじっとりと湿っていた。なんでも台風が来るらしい。今はまだ5月。 5月は、私には憂鬱な月。五月病とはちょっと違う。暑い夏が嫌いで嫌いで嫌いな私は、まだ長袖を着ているのに気温が急激に上がり始める5月になる…

アリー・myラブ

FOXチャンネルでアリー・myラブの第一シーズン1回目をやっている。ここ数年、ヨメサンがNHKで見ていたわけだが、私も横目でなんとなく見ていて「こんな狂騒的なドラマの何が面白いんだか」と思っていた。ところがどうして、今見ているのは面白い。引きつけら…

私語

講義で声を荒げる。出席をとらない授業なのでお喋りしたい人は出てこなくていいよ、って何度も何度も訴えているのに、それでも必ずお喋りする人がいる。で、これが放置しているとどんどんエスカレートしてくるのだな。仕方ないので、声を荒げる。 どうも私は…

愚にも付かぬこと

今日は講義の無い曜日。こんな日は愚にも付かぬことを考えるに絶好なはずだが、書類を書いたりメールを書いたり講義の準備をしたり明日必要な物資の調達をしたりで終わってしまった。一日がこんなにあっという間に過ぎていくのはどうにも納得できない。時間…

アメリカの女王

CymbalsというグループのLove youというアルバムを木曜日に入手。三日間の旅の友を経て、今日もヘビーローテーション。派手なところはないが、口当たりのよいインテリ向けポップスという感じで、たいそう気に入った。 たまたまスカパで「アメリカの女王」と…

お経と賛美歌

二日間の慌ただしい旅行を終えて帰ってきた。今、この三日分の日記を書いている。 どうでもいいが、宗教儀式で音楽の果たす役割というのは大きいと思う。教会で賛美歌を聞くと、その神々しさに(教会の素晴らしい音響効果と相まって)私みたいな斜に構えた者…

May the force be with you

旅行二日目。日田にバスで移動。小京都という事だったので、「ちょっとオイラは京都にはうるさいよ。アメリカザリガニのぶらりプチ京都という番組はお気に入りだったよ」とか言いながら乗り込んだのだが、万国旗とか飾ってあったり、新しい土産物屋ばかりが…

団体行動

今日は阿蘇に。大学の新入生歓迎旅行。バスガイドつき。団体行動は私の最も苦手とするところで、こういうことから逃れたくて会社勤めを避けてきたのに、皮肉な事だ。 しかし物事はポジティブに考えねばならぬ。阿蘇であるから自然写真を撮ることに喜びを見い…

did, lied

私はスティーリー・ダンがこよなく好きなのだが、その中でも何が好きかってKaty Liedである。このアルバムにはKaty Liedという曲は入っていなくって、Dr. Wuという曲(これがまたスティーリー・ダンの中で一番好きな曲だったりする)の中に、一言そういうフ…

よい質問だね、小林君

校舎の周りの草むらでクモの餌用にハナアブを捕っているところを学生に見つけられる。これは餌なんだと弁明すると、どれどれ食うところを見せろと。実験室に連れていって、デモンストレーションすると興味を示す。そうするとこちらも興が乗るので、「網の片…

百蝶繚乱

今日は、午前中野外調査に。ビデオを仕掛けて待っている間、鳥の鳴き声を聴きながら、飛び交うチョウを眺めていた。種によって飛び方が全然違う。ウラナミジャノメはピヨコピョコと歩き始めた赤ん坊のよう。アオスジアゲハは弾丸のように空気をつんざく。モ…

ループ

昨日のkyo.fmだが、4時間で一周することがわかった。しょぼん。まあ、そんなにいい話がころがってるわけないわな。問題は、何日でループが更新されるかだ。

kyo.fm

今日、ヨメサンと車で買い物に行ってボンジョヴィを聞かされた。「あー、こういう恥ずかしいのを今聞くのってどうなの?」「何よ、あんたの大好きな80年代を代表するバンドじゃない」「今かかっているこの曲は80何年の曲だ?」「85年」「ダメダメ。あっし…

「視ること」の力と限界

今日は、講義の一環で近くの山に自然観察に。何人かを一つのグループにして、グループごとにデジカメを渡す。で、なんでもいいから興味を引いた生き物の写真を撮っておいで、と。その写真をもとに、後でその生物について調べさせる。ただ、「観察しなさい」…

日常生活に潜む危機

最近、子供とヨメサンは夕方早くに風呂に入る。で、私は帰ってきて夕食を食べて一服してから風呂なので、どうしてもお湯が冷めてしまう。なので、今日は鼻の下まで風呂に浸かって温もっていた。 で、ふと閃くものがあって、鼻をつまんでそのまま頭まで沈んで…

時代遅れ二題

今日は実習と講義と会議があって、合間に講義の準備をしたり雑用の書類を書いたり飼育しているクモに餌をやったりした。一日にこれくらいやることがあると、それだけで終わり。私の役に立たない研究は、こんな余裕の無い日にはなかなか時間を割いてもらえな…

小さな祈り

昨日オタマジャクシがカエルになって上陸を果たした。やはりヒキガエルのようで、物の本に書いてある通りに、集団で雨の降る中、池の北面を埋め尽くす小さなカエルの群れ。道行く人はそんなチビたちに目もくれず、どしどしと歩いていく。潰された小さなカエ…

三流俳優の呪い

誰にだって恥ずかしい過去はあるもので、私なんて17歳の頃に原田知世の「早春物語」の舞台挨拶のために大阪は梅田のナビオ阪急前で徹夜したもんだ。そのとき撮った生写真は今でも実家に飾られていると言う。ヨメサンの場合ボンジョヴィで、私に言わせれば「…

単なる比重の問題だけどさ

うちの子供は夕方になるとお母さんが近くにいないと泣く。なので昨日、ヨメサンが晩ご飯を作っている時に、台所で寝ころんでお腹の上で子供をあやしながら料理ができ上がるのを観察していた。するとヨメサンが私の頭上に立ち、冷蔵庫の扉を開いた。こんな角…

晴耕雨読

朝起きると雨。この時期野外調査に出れるのは休みの日くらいのもので、そんな日の雨は建前的に言えば痛いのだが、一方そんな調子だからここのところ一日休めたことがなかったので、本音では恵みの雨であった。しかし、うちでだらだらしていると退屈になって…

逃げ出すことが最優先だったんだよ

新しいiBook用のメモリーを買いにヤマダ電機に出かけた。広い店内なので、どこにあるのかよくわからず店員さんに尋ねたところ、在庫があるかどうか見てくるとのこと。しばらく待っていると「在庫切らしてます。お取り寄せになります」と。 こういうときに店…

ハイテクな日

実は、今年は研究費に恵まれているので、ちょっと奮発して画像解析装置など買ってみようと思い立った。クモの糸の振動の様子を観察したく、最初は高速度ビデオカメラを使おうかとか、レーザー変位計を使おうかなどと思っていたが、どちらもいまいち計測に自…

路傍に咲く花

今日は実習と講義一コマずつ。ウチの大学には生態学や行動学を専門的に学ぼうと言う人はあまりいないので、実習にしろ講義にしろ、受講する学生に日ごろは気がつきもしない身の回りの生物に目を向けるきっかけを持ってもらうということを目的としてやってい…

イモヅル

職場の前の池に住んでいるオタマジャクシ。そろそろ後ろ足が生えてきた。この調子だと、カエルになるところまで観察できそうだ。なんかヨメサンの情報だと、こいつらはヒキガエルの可能性大なのだそうだが、一応確認しとかないとね。 そんなヨメサンはヒキガ…

どうでもいいけど博士は職業じゃないと思うぞ

男の子がなりたい職業の一番が「学者・博士」だそうだ。白髪でヒゲが生えてて白衣を着ている人になりたい子供ってのも、なんだかなあと。。 ここまで書いたところで、気がついた。今どきの子供にとって、博士はお茶の水じゃなくって、銀縁メガネにポロシャツ…

右手を出す場面なら左手を

昨日の「父親力」に書いてあったことだが、大人が赤ん坊を見てかわいいと笑うためには二つの要素が必要であると言う。一つは、大きな頭や丸い顔など、ローレンツが指摘したところのかわいく見せる外見的特徴。もう一つは、指さしなどの大人がやるものと類似…

「父親力 母子密着型子育てからの脱却」

正高信男著 ISBN:4121016300 子供の成長において、社会化に導く存在の重要性を、人間行動学の立場から説きおこした書。ここではその存在に対して「父親」と呼んでおり、それは必ずしも男性の役割であるとは限らない。父親を社会規範や倫理と結びつけることは…

「アリはなぜ、ちゃんと働くのか」

デボラ・ゴードン著、池田清彦・池田正子訳 ISBN:4102900969 デボラ・ゴードンはスタンフォード大学のアリ学者である。アリは社会を作って暮らしているが、その社会はあたかも全体で一つの生き物のように環境に対して柔軟な反応を示す。彼女は、このような社…